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セイコー 5スポーツ HUF コラボレーション限定モデル SBSA279 が登場。

セイコー 5スポーツ HUF コラボレーション限定モデル
セイコー 5スポーツより、「HUF」とのコラボレーション限定モデル第2弾を発売。
1960年代後半のヘリテージを進化させたデザインが登場。

SKXシリーズをベースにレトロなカラーリングが面白い1本です。

人気のウブロスーパーコピー 代引き専門店世界限定7,000本(うち国内1,000本)51,700 円。

かなり多めの生産ですけど国内1000本完売するかしら・・・?

若者向けだと思いますけど5万円は少し高いよね。

HUF(ハフ)とは
2002年にプロスケートボーダーのキース・ハフナゲルによって設立された「HUF」は、スケートボーディングとストリートカルチャーのスピリットを取り入れたライフスタイルブランドです。セレクトショップから始まり、キース自身がスケートボードとストリートカルチャーの精神を表現するブランドに創り上げ、現在では、多方面からのリスペクトを受ける、スケート&ライフスタイルブランドの一つへと成長を遂げました。
「HUF」は、設立当初からキース・ハフナゲルが牽引してきた革新的な構想を継承し、クリーンな美学、刺激的なデザイン、そして高品質な技術を提案し続けています。

こちらは第1弾の片方と第2弾。

第1弾は2022年に2種類発売されました。

ギラギラ系グリーンは300本限定でリリースされたSBSA164。

NATOストラップが格好良いSBSA163は1000本限定。

当時47,300 円と42,900円で、現在はもちろん完売しております。

前回300本と1000本が、7000本ですからね・・・HUFの人気がそこまであるのかしら。

人気と言えば・・・

今年はナイキと20年ぶりにコラボしてダンクやエアマックスが発売され話題になりました。

ダンクの方は2次流通でプレミアム価格となっています。

1960年代後半に人気を博したセイコー 5スポーツのヘリテージデザインに着想を得て、HUFがカラーリングをアレンジしています。
りゅうずの先端には、特別に「HUF」のロゴをあしらっています。

シースルーバック仕様の裏ぶたは、HUF コラボレーション限定モデルならではの鮮やかな「HUFグリーン」を採用。
数量限定モデルの証として「LIMITED EDITION」とシリアルナンバーが記されています。

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0001/7000のナンバリングは嬉しいですね。リューズにもHUFのロゴがありました。

HUFファンならゲットするしかありません。

SBSA279
5スポーツ
SKX series
51,700 円(税込)
HUF コラボレーション限定モデル
世界限定:7,000本(うち国内:1,000本)

ムーブメント
キャリバーNo 4R36
駆動方式 メカニカル 自動巻(手巻つき)
精度 日差+45秒~-35秒
駆動期間 最大巻上時約41時間持続
石数 24石
機能 秒針停止機能
カレンダー(日付・曜日)機能つき
ケース・バンド
ケース材質 ステンレス 裏ぶた:ステンレスとガラス
ケースサイズ 厚さ:13.4mm 横:42.5mm 縦:46.0mm
ガラス材質 カーブハードレックス
ルミブライト あり(針・インデックス・ベゼル)
中留 ワンプッシュ三つ折れ方式
腕周り長さ(最長) 205.0mm
時計仕様
防水 日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁 あり
重さ 168.0g
その他特徴
裏ぶた「LIMITED EDITION」表記
裏ぶたシリアルナンバー入り
逆回転防止ベゼル
シースルー・スクリューバック
実際の製品では、製造上の理由により、裏ぶたの向きが異なる場合があります。

スペシャルパッケージは嬉しい。

海外のリファレンスはSRPL33です。

まとめ

いかがでしょうか?

「【2024年新作】セイコー5 スポーツ “HUF” コラボレーションモデル SBSA279 ¥51,700-」でした。

12/6から販売開始されており、取扱店で完売しているところは無さそうです。

セイコー5スポーツで5万円はちょっと高いですよね。

HUF好きの高校生でも買える値段ならもう少し話題になったのかも知れません。

大学生でも買わないかな・・・この価格ならアップルウォッチ買うと思います。

世界ベースで見たら価格が上がっていくのが普通なんですけど、日本の感覚はずっと20年前と同じ。

台湾マーケット限定販売モデルで、セイコー台湾70周年記念だそうです。

SKXシリーズのGMTボーイにシャンパンゴールドの文字盤がセットされ、裏ブタには「1of500」の限定数が施された特別なデザイン。

セイコーは、自動巻きムーブメント、GMT デュアルタイムゾーン ポインター、41 時間のパワーリザーブ、日付ウィンドウ表示を搭載して台湾での 70 周年を祝います。

セイコーの台湾創立70周年記念時計が「黄金」の時代に敬意を表します
人気のロレックススーパーコピー 代引き専門店GMTムーブメントウォッチのデザインは、スポーツウォッチのセイコー5 SKXケースタイプからインスピレーションを得ています。
コントラストのあるGMT針を採用し、文字盤の内リングの上半分と下半分の色が異なります。
視覚効果に加えて、昼と夜を直感的に区別することもできます
針とアワーマーカーにはルミブライトがコーティングされており、暗闇での視認性が向上します。

自動巻き(手巻き)、パワーリザーブ約41時間
ねじ込み式シースルーバックカバー、GMTデュアルタイムゾーンポインター、日付表示
トレンドのデザインやムーブメントのテクノロジーの組み合わせなど、コレクション価値が非常に高く、日常着としての実用性も兼ね備えています。

セイコー5スポーツ誕生から半世紀
時計に求められる役割は、時間を告げるだけではなく自己表現の手段へと変化
新しいセイコー 5 スポーツのキーワードは「Show Your Style」
今日生まれ変わり、時計文化を次世代へ継承する役割を与えられる

500本限定で17,000 ニュー台湾ドル (約80,000円)と非常に高額なセイコー5スポーツですね。

台湾でしか購入できませんのでご注意を。

セイコー70周年記念第3弾を台湾で12月に正式発売

ゴールドをテーマにしたセイコー 5 スポーツの新しいアニバーサリーウォッチ。
トレンドのSKX GMTシェルタイプを使用した金色の文字盤装飾デザインは、過去の輝かしい時代の要素を反映するとともに、次の輝かしい70年への熱い期待を呼び起こします。

モデル: SSK044K1 / NT$17,000

良いじゃな~い!欲しいわ~って思われたら台湾旅行へどうぞ。

タピオカモデルもまだ売っているかも知れません。

こちらは同じ70周年記念モデルのプレザージュ「カクテルタイム”ザクロハニー” SRPL21J1」です。

Seiko 5 Sports Automatic GMT S
KX Sports Style Taiwan Exclusive 70th Anniversary Limited Edition
Gold Dial

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ムーブメント
キャリバーNo 4R34
駆動方式 メカニカル 自動巻(手巻つき)
精度 日差+45秒~-35秒
駆動期間 最大巻上時約41時間持続
石数 24石
機能 24時針つき 秒針停止機能
ケース・バンド
ケース材質 ステンレス 裏ぶた:ステンレスとガラス
ケースサイズ 厚さ:13.6mm 横:42.5mm 縦:46.0mm
ガラス材質 レンズつきハードレックス
ルミブライト あり(針・インデックス)
中留 ワンプッシュ三つ折れ方式
バンド幅 22mm
時計仕様
防水 日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁 あり
その他特徴
シースルーバック
回転ベゼル
ダブルロック中留

まとめ

いかがでしょうか?

「【台湾限定】セイコー5スポーツ SSK044K1 セイコー台湾70周年記念モデル」でした。

42.5mmは大きいです。

細腕オジサンにはちょっと浮いた感じがしますね。

セイコー SBEJ021 プロスペックス メカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMT ブルーグレーの新作情報です。

新しいGMT機能付きムーブメント キャリバー 6R54を搭載したメカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMTに新色のSBEJ021が登場しました。

ブルーグレーだそうです。

「海底に差し込む光をイメージ」、オシャレな感じですね。

これでレギュラーモデルは黒、グリーン、ブルーとなりました。

良いカラーばかりです。

人気のタグホイヤースーパーコピー 代引き専門店個人的には長く飽きの来ないブラックがおすすめ。

42mmとちょっと大きくて分厚いのですが、質感も良いのでこのシリーズはオススメできますね。

細かい精度を気にするような方には無理ですが、セラミックベゼル、防水性、耐磁性、GMT機能、3日巻きパワーリザーブとグッドポイントがたくさん!

価格は218,900 円です。

サブマリーナーやGMTマスターIIの1/10の価格ですよ。

プロスペックスコンセプトコーナー設置店専用モデル
海底に差し込む光をイメージしたニュアンスのあるブルーグレー色のダイヤルに、ゴールドのGMT針が輝く、日本国内の限られたショップでしか手に入らないスペシャルカラーのモデル。

1968 メカニカルダイバーズのヘリテージデザインを継承した造形。随所に施された鏡面仕上げが、力強いダイバーズウオッチに上質な印象を与えます。

「セイコー プロスペックス メカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMT」のレギュラーモデルは深いグリーンが特徴の「SBEJ009」、ブルーグレーの新色モデル「SBEJ021」、そして定番のブラックモデル「SBEJ011」の3つ。

ダイバーズウオッチは、潜水計器として生まれたツールウオッチである。そのため機能的に設計される一方で、細部の仕上げなどはあえて武骨に徹し、プロフェッショナルの道具としての役割に徹していた。


しかし1990年に、セイコーが世界初の腕時計型ダイビングコンピューターを発表したことで、ダイバーズウオッチは”道具としての役割“を終えることになる。しかしそれでもダイバーズウオッチが消え去らなかったのは、防水性と視認性に優れるという”腕時計の理想形“であったから。むしろダイバーズウオッチはその優れたスペックを生かしながら、現代の腕時計に求められるニーズに合わせて進化を遂げている。

ダイバーズウオッチの現代的な進化は、「1968 ヘリテージ GMT」に表れている。

この時計は1968年に誕生した世界初のハイビート式ダイバーズウオッチ「Ref.6159」のスタイルを継承しており、角型と丸形のインデックスで視認性を高め、手首への不快な干渉やロープなどが絡みにくいようにりゅうずは4時位置にセット。しかしケースを立体的にデザインし、斜面にポリッシュ仕上げを施すことでキラッと光らせ、アクセサリーとしての魅力も加えている。またカラーダイヤルやセラミックスベゼルも特徴となる。

「1968 ヘリテージ GMT」は、機能的な価値と感性的な価値が両立しており、さまざまなライフスタイルと融合する理想的なオールマイティウオッチといえるだろう。

ディテールから見えてくる、 現代に求められる時計の条件
機能的な価値と感性的な価値を両立させる上で最も有効な手段は、ダイバーズウオッチの必須要素である「逆回転防止ベゼル」を進化させること。潜水経過時間を知るための機能的な機構だが、「1968 ヘリテージ GMT」では、ベゼルのトップ素材にセラミックを採用。セラミックは耐傷性に優れる機能素材だが、発色のバリエーションが広く、またポリッシュ仕上げを行うと深い光沢が生まれ、高級感を演出できるのだ。

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耐傷性に優れた機能素材でありながら、艶やかな光沢感が評価され、高級時計に用いられることが多いセラミック。ベゼルが美しく輝き、タフなのにエレガントな雰囲気に。
「GMT機能」も、現代的な進化だ。そもそも本来のダイバーズウオッチは、水中で第二時間帯を知る必要はない。しかしタフなダイバーズウオッチは、アクティブな旅の時計としても効果を発揮するので、旅先で便利に使えるGMT機能が加わるのは嬉しいことだ。

第二時間帯を表示するGMT針。機能的であるだけでなく、針の色を変えればダイヤル上のアクセントになる。このモデルではGMT針は金色にしている。
腕時計は身体と密接な関係にあるので、着用感を高める「ブレスレット」にも注目したい。「セイコー プロスペックス メカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMT」では、新たに開発された3連ブレスレットを装着。重量感もあるため、腕乗りも良く、いい時計を着けているなという実感がわくだろう。

しっかりとした重量感もある新型ブレスレット。タフだが肌あたりもよく、丁寧な仕上げをしていることがわかる。
見えない部分だが、搭載される自社製ムーブメントCal.6R54も現代的なスペックを備える。特徴は約72時間のロングパワーリザーブで、これは金曜夜に帰宅して時計を外しても、月曜日に朝までしっかり動き続けているということであり、シーンに合わせて複数の時計を使い分ける現代的なニーズとも合致する。

搭載するのはセイコーの自社製ムーブメント、Cal.6R54。約72時間のロングパワーリザーブを実現し、実用性に優れる。


機能的な価値×感性的な価値で あらゆるシーンに馴染む時計に
「セイコー プロスペックス メカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMT」は、ケース径が42mmでケース厚が12.9mm。200m空気潜水用防水を備えるダイバーズウオッチであることを考えると、かなりコンパクトにまとめているといえる。そのため腕元で悪目立ちすることはなく、あらゆるシーンで活躍してくれるだろう。

ダイヤルカラーは3種。定番はブラックでトレンド感のあるグリーンも人気だが、今期は新色として、海底に差し込む光をイメージしたブルーグレー色のモデル「SBEJ021」も誕生した。

SBEJ021


SBEJ021
プロスペックス
Diver Scuba
218,900 円(税込)
メカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMT
ショップ専用モデル

Specifications
ムーブメント
キャリバーNo.6R54
駆動方式 メカニカル 自動巻(手巻つき)
精度 日差+25秒~-15秒
駆動期間 最大巻上時約72時間持続
石数 24石
機能 24時針(デュアルタイム表示機能)
秒針停止機能
ケース・バンド
ケース材質 ステンレス (ベゼル:セラミックス表示板)
ケースコーティング ダイヤシールド
ケースサイズ 厚さ:12.9mm 横:42.0mm 縦:48.6mm
ガラス材質 サファイア
ガラスコーティング 内面無反射コーティング
ルミブライト あり(針・インデックス・ベゼル)
中留 ワンプッシュダイバーエクステンダー方式
時計仕様
防水 200m空気潜水用防水
耐磁 あり
重さ 176.0g
その他特徴
逆回転防止ベゼル
ねじロック式りゅうず
ダブルロック中留
Made in Japan
スクリューバック

まとめ


いかがでしょうか?

「【2024年新作】セイコー SBEJ021 プロスペックス メカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMT ブルーグレー」でした。

10万円前後でもプロスペックスはグッドモデルがありますが、20万円前後にはこのメカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMTがあります。

厚みと重さが気にならなければ、かなり良いモデルだと思いますので1度試着してみてください。

サイズをピッタリにすれば重さもあまり気にならないかも知れませんし、見た目も格好良いです。

新色のブルーグレーもなかなかですので、グリーンと合わせて是非。

それではまた!

ユリス・ナルダン フリークS “ノマド”が登場

『デューン 砂の惑星PART2』の世界観にもぴったりなフリークSの最新形であり、ディスプレイもそれに見合った砂の質感を備えている。

ユリス・ナルダンが2001年に発表したフリークは最先端のシリコンを採用し、従来の針や文字盤を排したデザインによって、当時計り知れないほどのインパクトを人々に与えた。この新しいフリークS “ノマド”もその系譜に連なるもので、ケースには未来的なカーボンファイバーとチタンを採用し、そして18世紀の職人技であるサンドカラーCVDのギヨシェ彫りを施したアワープレートを組み合わせることで、1本の印象的な時計に過去と未来が混在しているかのような雰囲気を醸し出している。

Ulysse Nardin Freak S "Nomad"
パテックフィリップ スーパーコピー新しいフリークS “ノマド”は、象徴的な“フリーク”式のディスプレイを備え、中央の大きなフライングカルーセルが軸を中心に回転し、ギヨシェ彫りのアワーディスクがその下で回転しながら分針として機能する。このフライングカルーセルは、精度と耐久性の向上のためにシリコン製の添付とDIAMonSIL(独自開発のシリコンにダイヤモンドコーティングを施したハイテクノロジー素材)製の脱進機を組み込んだダブルオシレーターを搭載している。これらはすべて、アンスラサイトPVD加工を施した時刻合わせ(6時位置のチタン製ロッカーでベゼルのロックを解除したのちに動作)用のチタンベゼルを備えた軽量チタンケースの内部に収められている。ケースの側面はカーボンファイバー製で、時計のラグに繋がるよう成形されている。自動巻き機構“グラインダー”を搭載したこの時計のサイズは直径45mmで、厚さは17mmだ。

フリークほど個性的でユニークな時計もなかなかない。新作フリークS “ノマド”は99本限定で、14万8300ドル(日本価格は要問い合わせ)で販売される。

我々の考え
昨年、ユリス・ナルダンのスタッフがフリークの進化をたどるヒストリーツアーに案内してくれた。発表から23年経ったいまでもこの時計は信じられないほど未来的で印象的だが、発表当時の反響はどのようなものだったかを想像するのは難しい。しかし、フリークのあまりにも洗練されたデザインは諸刃の刃ともなっており、改良や美観の変化があったとしても、ひと目見ただけでは「ああ、どこかで見たようなデザインだな」と軽く流されてしまうこともある。実際、今作にはどれぐらい手が入っているのだろうか?

Ulysse Nardin Freak S "Nomad"
今回の場合、この時計のコアをなすのは2022年の発表時にも取り上げたフリークSだが、デザイン言語には若干のアップデートが加えられているようだ。公平を期すために言っておくと、フリークのような魅力的な時計にとってそれは決して悪いことではない。

オリジナルのフリークSは、おそらくもっと注目されてしかるべきモデルだった。フリークSに搭載されたCal.UN-251には、傾斜したダブルオシレーターや垂直ディファレンシャル機構など、驚くべき技術が盛り込まれている。チタンのケース、アンスラサイトPVD加工を施したチタン製ベゼル、カーボンファイバー製のサイドとラグなどを持つ落ち着いた色調のケースとアワーディスクのサンドギヨシェパターンは、過去に発表されたゴールドのフリークよりも未来的なデザインによくマッチしている。フライングカルーセル/ミニッツもまた、渋い色調のアンスラサイトPVDである。それでも、フリークXほどではないかもしれないが、提供された写真では過去のリリースよりも判読製が向上しているように見える。残念ながら着用写真はないが、数日中に新しいフリークS ノマドの実機を実際にチェックしてみる予定だ。また改めて報告する。

基本情報
ブランド: ユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)
モデル名: フリークS “ノマド”(Freak S "Nomad")
型番: 2513-500LE-4A-GUI

直径: 45mm
厚さ: 17mm
ケース素材: チタン製ケースとロッカー、アンスラサイトPVD加工チタン製ベゼル、カーボンファイバー製サイドプレート、サファイアクリスタル付きアンスラサイトPVD加工チタン製ケースバック
文字盤色: 文字盤なし。サンドカラーCVDとダイヤモンド型ギヨシェ彫りを施したアワーディスク
インデックス: 時間表示は外周部分、分表示はブリッジの上
夜光: アンスラサイトPVDブリッジにライトブルーのスーパールミノバ®
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: グレーのラバー製“バリスティック”テクスチャーストラップ、またはグレーの透かしが入り、サンドカラーのカーフスキン製インサートを備えたマットなアリゲーターストラップ。いずれもチタン製デプロワイヤントバックル付き

Ulysse Nardin Freak S "Nomad"
ムーブメント情報
キャリバー: 自社製UN-251
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: グラインダー®自動巻き上げシステム、ブレードテクノロジー
巻き上げ方式: 1万8000振動/時×2
石数: 33
クロノメーター認定: なし
追加情報: 軸周りに回転するフライングカルーセルムーブメント、20度の傾斜がついたふたつの大型ローター、シリコン製テンプ、DIAMonSIL製脱進機

価格 & 発売時期
価格: 14万8300ドル(日本価格は要問い合わせ)
発売時期: 発売中
限定: 99本限定

ヴァシュロン・コンスタンタン トゥールビヨンを搭載した50本限定のスペシャルエディションが加わる。

ヴァシュロン・コンスタンタンはコレクション・エクセレンス・プラチナの最新作を発表した。VCのカタログのなかで、コレクターに焦点を当てたこのスペシャルコレクションのために作られたのが、このトラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ・コレクション・エクセレンス・プラチナという新しいバリエーションだ。これはケース、文字盤、リューズ、バックル、そしてアリゲーターストラップを縫うステッチに至るまで、すべてにプラチナが使用されていることを意味し、ブランドのトゥールビヨン搭載クロノをプラチナへと特化した新しい高みに連れて行ったものである。

VC watch
ヴァシュロン・コンスタンタンのファンにとって、プラチナのコレクションは紹介するまでもなく、ブランドのプレイブックの一部となっている。基本的にコレクション・エクセレンス・プラチナは、VCのさまざまなモデルに対して最高レベルの仕上げを提供している。フランクミュラー スーパーコピー今回(2024年)はトラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフだが、2006年に初のプラチナシリーズが発表されて以来、2021年のトラディショナル・スプリットセコンド・クロノグラフ・エクストラフラット、2020年のパトリモニー・ムーンフェイズ&レトログラード・デイト、2019年のトラディショナル・マニュアルワインディング、2017年のトラディショナル・コンプリートカレンダー、2013年のパトリモニー・トラディショナル、そして2011年のパトリモニー・コンテンポラリー・オートマティックなど、ほかにもいくつかのモデルが発表されている。

トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ・コレクション・エクセレンス・プラチナは、基本的に既存のモデルをプラチナ専用に再構築したものであり、42.5mm径ケース、11.7mm厚の薄さ(ムーブメントは複雑であると同時に驚くほど薄いという特徴も持つ)という既存のフォーマットに従っている。

VC watch
シースルーバックから見えるトラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ - コレクション・エクセレンス・プラチナは、手巻きのVC製Cal.3200を搭載し、60秒で回転する巨大なトゥールビヨンのみならず、最大45分の計測が可能なモノプッシャークロノグラフとパワーリザーブインジケーター(最大パワーリザーブは65時間)も提供する。290以上の部品で構成されたこのムーブメントは、ヴァシュロン・コンスタンタンによって自社生産され、権威あるジュネーブシールが刻印されている。

トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ・コレクション・エクセレンス・プラチナは世界限定50本で、価格は要問い合わせである。

我々の考え
これは高額な値札が付けられているが、オーナーが可能な限り多くのプラチナを身につけられる、コレクター主導の限定50ピースとしては、それほど予想外ではない。もちろん、ヴァシュロン・コンスタンタンがフルプラチナのNATOに同じプラチナの糸を織り込まないという前提ではあるが。夢を見ることはできる。

VC watch
トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフはコレクターを中心とした作品として、プラチナ加工のための優れた場所のように感じられる。2020年に、この時計のピンクゴールドバージョンが発売されたときと同様、僕は大きくて美しいこのトゥールビヨンと、ヴァシュロン・コンスタンタンの手巻きモノプッシャークロノグラフという絶対的なフレックスのファンであり続けている。ヴァシュロン・コンスタンタンの新作を実際に目にしたら、また数日後に紹介しよう。

基本情報
ブランド: ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)
モデル名: トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ・コレクション・エクセレンス・プラチナ(Traditionnelle tourbillon chronograph Collection Excellence Platine)
型番: 5100T/000P-H041

直径: 42.5mm
厚さ: 11.7mm
ケース素材: プラチナ950
文字盤: サンドブラスト加工のプラチナ950
インデックス: アプライド
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ブルーアリゲーターストラップ、、プラチナステッチ、プラチナ製バックル付属

ムーブメント情報
キャリバー: 3200
機能: 時・分・スモールセコンド(トゥールビヨンキャリッジ)、トゥールビヨン、モノプッシャークロノグラフ(45分積算計)、パワーリザーブインジケーター
直径: 32.8mm
厚さ: 6.7mm
パワーリザーブ: 約65時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 39
追加情報: ジュネーブシール

価格 & 発売時期
価格: 4501万2000円(税込予価)
発売時期: 2024年4月、ヴァシュロン・コンスタンタンブティック限定
限定: あり、世界限定50本

チューダー 金無垢のブラックベイ 58 ブレスモデルは、

今後チューダーが、もう少し小振りな金無垢ダイバーズで驚かせてくれるのを、辛抱強く待つことにする。

Tudor BB58 gold
確かに私はチューダースーパーコピー 激安のファンとしては新参者である。実際、私が時計の世界に深く足を踏み入れる前に、このブランドについてどう思うかと聞かれていたら、おそらく“チューダーはいらない、ロレックスをちょうだい”と一蹴していただろう。そこにBB 54が現れた。これまで男性ファンのあいだで成功してきたブランドが、スタイルに妥協することなく、小さいサイズのツールウォッチをつくったのだ。その民主的なサイズとスポーティなプロファイルは、チューダーが現行カタログで並べていたものを頑なに拒んでいた、私の気持ちを解きほぐしてくれた。実際私は腰を上げ、真剣に関心を向けるようになった。もし真の歴史的プロポーションを持つブラックベイを製造できるのであれば、ブランドは間違いなく私やほかのチューダーファンが純粋に興味を持つような時計をつくるに違いない。

Tudor BB 58
昨日、時計の神様がYG製のダイバーズウォッチを届けてくれた(私がよく引き合いに出すイエローゴールドの37mmサブはまだ届けてくれない!)。完璧なサイズではないがかなり近かった。最初は躊躇した。グリーン文字盤とベゼル? それはありえない…誤解のないように言っておくと、ストラップをつけたグリーンが私に似合わないのだ。しかし、オールゴールドの3連リンクブレスレット(“T-fit”クラスプ付き)にすれば、貴金属スポーツウォッチのカテゴリーのなかでも話が変わってくる。

Tudor BB58 gold
チューダーが448万8000円(税込)で金無垢ダイバーズを製造するという、ごく当たり前に持つ疑問を回避せずに、論理を抜きにしてその黄金の輝きを素直に賞賛しよう。ゴールドはフルサテン仕上げされており、これはチューダー特有のゴールドに対する加工である。YGの時計は通常、ポリッシュ仕上げされ光沢を放つ。すべての金無垢製品はその輝きと存在感で、ほかのものよりも強く注目される。ただ18KのBB 58は落ち着いたイエローで、チューダーの顧客にとっては審美的に理にかなったゴールドである。“私はここにいる。賞賛してほしいが、あまり深く考えないで欲しい。私は控えめで柔軟だ”と主張するようなゴールドなのだ。

Tudor BB58 gold
最近ローズゴールドのロイヤル オークに惑わされたにも関わらず、YGへの愛着は揺るがない。この金無垢BBを試着したときは本当に興奮を覚えた。スペック上では、すべての項目が私に有利にチェックされていたので、きっと自分に合うのだろうと強く感じていた。結果、私が望むよりも少し大きかったが、それはYGのダイバーズウォッチだからであり、腕にはしっくりときた。すんなりとなじみ、自信を持って合うと感じた。お店で試着したセーターが、まるでその日の朝ワードローブから選んだかのように完璧だった。

この金無垢BB 58は、私が絶えず求めている頑丈なツールウォッチと美的完全性のあいだの甘美なバランスを提供している。決して完璧ではない。そして個人的なYGダイバーズウォッチというファンタジーでは、グリーンダイヤル&ベゼルを選ぶことはない。しかしこれはうまくいっているのだ。グリーンがゴールドに溶け込んだ、迷彩柄の貴金属時計である。豊かで温かみがあり、私の毎日のジュエリーローテーションと調和してくれる。

Tudor BB58 gold
しかしストラップ付きの時計はまた別の話だ。ストラップが付いた金無垢モデルは私には合わないので、その構成は断念する。なぜ華やかさを薄めてしまうのか? ブレスレットは時計全体のアイデンティティを変える。ジュエリーを身に着けるかのように時計をつけたいので、私はずっとブレスレットガールだ。この事実に私自身まったく抵抗がない。

はっきり言って、オールゴールドのBB 54が欲しいという当初の要求を撤回するつもりはないが、これからの数年間でチューダーから何が登場するか、その象徴としてBB 58を受け入れることにする。時計の神様が私の願いを叶えるその時まで、ここでじっと待つことにしよう。

39mm径のブラックベイ 58 18Kイエローゴールド製ブレスレットは“T-fit”クラスプ付き。サファイアクリスタルのシースルーバックのなかに、COSC認定のCal.MT5400(約70時間パワーリザーブ)を搭載。

トレダノ&チャンからB/1.2が登場

今回の第2弾リリースは、ブルータリズムにインスパイアされたデザインの中に、より柔らかな表情が感じられる仕上がりとなっている。

デザインデュオのフィル・トレダノ氏とアルフレッド・チャン氏が、この春、彼らの初作であるB/1の後継モデと名付けられた新作は、タヒチ産マザーオブパールの文字盤を採用し、新たにデザインされた非対称のサファイアクリスタルを通して、その美しさが際立つ仕上がりとなっている。

Toledano and Chan B/1.2
昨年、大胆なデザインとして話題を集めたB/1に続く新作B/1.2は、初作の単なる繰り返しではなく、同じアイデアを新しい形で表現したモデルだ。トレダノ氏はこう語る。「特にアーティストとして、同じことをまたやるのは意味がないと思っていす。それよりも新しい表現をしたかったんです」。デザインの観点から見ると、B/1のデザインをどこまで変えるべきか、そしてその変化が行き過ぎないようにするのは難しい課題だったという。既存のユーザーを引きつけつつ、進化を感じさせるにはどうすればいいのか? ブレスレットとケースの基本構造はほぼそのままだが、文字盤とクリスタルに手を加えたことで、時計全体が一段と洗練された印象に仕上げられている。

トレダノはミッドセンチュリーの無骨なコンクリート建築の憂鬱なイメージに魅了されるかもしれないが、ブルータリズムはその冷たさが特徴のデザインスタイルだ。そんな無機質なデザインに、宝石のように輝く巨大なサファイア風防を組み込むことで、直線的でアシンメトリーな美しさを保ちながら、マザーオブパールが持つ表情を柔らかく歪ませて屈折させた光が繊細に輝く。これによって、前作B/1のやや硬質な印象が和らぎ、より柔らかく洗練された雰囲気を生み出している。

時計のサファイアクリスタルのデザインを巧みに操る手法は、まさにグリマ(編集注:イギリスのジュエリーデザイナー)を彷彿とさせるものだ。トレダノ氏は、オメガのために手がけられたグリマのデザインや、1990年代にジェンタが自身のブランドで発表した多面体ダイヤルを大きなインスピレーションの源だと語っている。私自身は、1940年代のパテック フィリップの独特なクリスタルを思い出さずにはいられない。特にトップハット Ref.1450やアワーグラス Ref.1593のように、厚みのある曲線的な風防がケースの印象を一変させ、文字盤をわずかに歪ませるものだ。

とはいえ、トレダノ氏とチャン氏は独自のアイデンティティを持つ時計デザイナーだ。ジェンタやグリマといった巨匠たちの彫刻的なデザインから強い影響を受けつつも、B/1.2のデザインは彼ら自身の建築的な感性によるものでもある。トレダノ氏はこう語る。「ケースにはまだ手を加えられる余白があって、予想外のアプローチでデザインを続ける余地がありました。その空間はまるでビルの空中権のようなものです。そこに新しいデザインを築く余地が残されている、そんな感覚でした。」

Grima Elegance Watch
B/1.2のインスピレーションとなったのは、アンドリュー・グリマがオメガのためにデザインしたアバウト・タイムコレクションの18Kイエローゴールドウォッチだ。この口コミ第1位のルイヴィトンスーパーコピー 代引き専門店は、長方形のスモーキークォーツ越しに時刻を見るというユニークなデザインが特徴で、1970年に発表された。

B/1から引き継がれた角ばった時針と分針は、ケースの不規則でシャープな形状を反映したデザインとなっている。マーカーを持たない点からトレダノが「曖昧な時計("ish" watch)」とユーモアを交えて呼び続けるB/1.2では、クリスタルによって針がわずかに歪んで見える。彼は「針が特定の時間帯に屈折のちょっとしたニュアンスを加えるんです。それがとても素敵なんですよ」と語る。

文字盤の変更だけにとどまらないいくつかの改良により、価格はやや上がり5700ドル(約89万円)となる。この新作時計は、3月に注文受付および配送が開始される予定である。

我々の考え
2024年はデザイン主導の時計が大いに注目を集めた年だった。時計愛好家全体を代表して断言するつもりはないが、オークション会場、店舗、そしてソーシャルメディアの至るところで、個性的な形状を持つ時計が溢れていたのは間違いない。実際、B/1の発売からわずか2週間後には、オーデマ ピゲのリマスター02が登場し、1970年代を意識したシェイプウォッチのテーマを前面に押し出したモデルとなった。これについてトレダノは、「なんて素晴らしい賛辞だろう。オーデマ ピゲと同じ会話のなかで名前が挙がるだけでも光栄ですよ」とコメントしている。

Toledano and Chan B/1.2
時計批評はしばしば、傍観者たちが一方的に語るようなものに感じられることがある。しかし、何か新しいものを創り出すことが、見た目以上にはるかに困難であることを忘れてはならない。ブルータリズムを時計デザインに落とし込むという挑戦的なコンセプトは確かに大胆だが、既存の価値観に真っ向から向き合い、完全に新しいアイデアを私たちの手首に収まる形で具現化したその姿勢には称賛を送りたい。

もちろん、「完全に新しい」ものは存在しないかもしれない。しかし、個々の要素の組み合わせや、デザインの各層に込められた思考プロセス、そして1970年代のキッチュ、ブルータリズム、モダニズムといった芸術的な流れをミックスし、2025年の市場向けにパッケージ化したその成果には、少なくとも興奮を覚えずにはいられない。

2 Pieces Unique Toledano and Chan watches
B/1を用いた実験的な試みとして、2024年には2つのユニークなモデルがオークションで販売された。左:「B/1」――ケース、文字盤、ラグが主に隕石素材で作られた非対称デザインの腕時計。ストラップにはダチョウの脚の皮革が用いられている。スイス・インスティテュートの支援を目的とした一点物。右:「B/1」――銅を含むカーボンファイバーを素材とした非対称デザインの腕時計で、ブレスレット仕様。サザビーズのために制作されたユニークピース。

トレダノ氏も、私が感じているシェイプウォッチやストーンダイヤルが少し飽和状態になってきた感覚に共感するかもしれない(実際トレダノ氏自身も「ストーンダイヤルはオーバードーズ気味」と語っている)。しかし、逆張りの傾向を脇に置いておくとしても、製品が進化し、時間とともに良くなっていくのを見るのは満足感を覚えるものだ。

B/1.2は、今ではよりエレガントで洗練された印象を与える。これはまさに望まれるべき進化であり、いわゆる2作目のジンクスをうまく回避した好例と言えるだろう。デザインを変更し、改良し、調整し、形を整え、滑らかに仕上げ、全体を洗練させていくようなプロセスこそ、優れた第2作を形作る要素なのだ。B/1.2がそれを見事に実現したことに拍手を送りたい。

Toledano and Chan B/1.2 caseback
基本情報
ブランド: トレダノ&チャン(Toledano & Chan)
モデル名: B/1

直径: 33.5mm(横幅)
厚さ: 10.40 〜 9.10 mm厚(傾斜のかかったケース)
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: タヒチ産マザーオブパール
インデックス: なし
夜光: なし
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット: 一体型ブレスレット

追加情報: B/1はデストロウォッチ仕様(リューズが左側に向くように装着する時計)。

ムーブメント情報
キャリバー: セリタ SW100
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き

価格 & 発売時期
価格: 5700ドル(約89万円)
発売時期: B/1.2は2025年3月に発売予定。
限定: 200本(予定)

クラシックなスタイルに似合う腕時計とは何か考えてみた。

サイモン・ホロウェイ(Simon Holloway)氏をご存じだろうか? 彼はイギリスのキングストン大学でファッションデザインを学んだのち、さまざまなブランドでキャリアを積み、2022年にはジェームス・パーディ&サンズ(200年以上続く英国の名門ガンメーカー。アパレルはフィールドコートなどを展開)でクリエイティブディレクターに就任し、2023年にダンヒルの舵取りを担うに至った。

ホロウェイ氏の初仕事となった2024年秋冬のコレクションは果たして、これまでのダンヒルのなかでもとりわけ英国クラシックに強くオマージュを捧げたマスキュリンなものとなった。創業者のアルフレッド・ダンヒル(Alfred Dunhill)から130年以上にわたり受け継がれる卓越した英国のクラフトマンシップ、そしてその時々のトレンドに影響を与えてきた革新性に敬意を払ったルックはどれも、テーラリングを下地とした普遍的な魅力のなかにモダンなひねりが垣間見える。 

今冬のトラッド回帰の流れをつくったと言っても過言ではない、ホロウェイ氏のダンヒル。そのルックを前に合わせるべき腕時計を考えたとき、やはり同様に、深い歴史に根差した伝統と男性的なこだわりが同居する“タイムレス・ラグジュアリー”なものがよさそうだと感じた。華美に着飾らずとも、手元に確かな主張を感じさせるマリアージュをぜひ見ていって欲しい。

スタイル1:スリーピーススーツと、共地のチェスターフィールドコート

コート61万9300円、ジャケット37万6200円、ベスト14万1900円、パンツ12万5400円、シャツ8万5800円、タイ4万9500円、シューズ27万7200円/以上すべてダンヒル(ダンヒル ☎︎0800-000-0835)

ホロウェイ氏によるダンヒルのデビューコレクションがお披露目となった2024年2月16日。そのショーの先陣を切ったのが、このスリーピーススーツとコートのルックだった。英国らしい端正なテーラリングが光るスーツはシャークスキンで仕立てられており、2色の糸で斜面織りされていることによる独特な配列模様が佇まいに上品なアクセントを添えている。英国らしいカチッとした空気を感じさせる太めのピークドラペルは実に力強い印象だ。(写真には写っていないが)スラックスはクラシックなベルトレス仕様となっている。ノータックかつハイライズのシルエットをとっている点は、ホロウェイ氏による現代的なアレンジだろう。

口コミ第1位のジャガー・ルクルトスーパーコピー代引き専門店 レベルソ・トリビュート・クロノグラフ 607万2000円(税込)

このルックにおいて注目すべきポイントは、ダンヒルのアーカイブにインスパイアされたというスーツと共地のチェスターフィールドコートの存在だ。コートは軽量な素材を使用しつつ裏地も排しているものの、しっかりと打ち込まれた生地によりさっと羽織った際にも構築的なシルエットを描いてくれる。これによりスリーピースのスーツと“四位一体”であるかのような統一感が生まれており、さらにタイまで同色のグレーでまとめたことで洗練された雰囲気を演出している。

そんな端正な着こなしに合わせたのは、ダンヒルが次々に工房を建て、新商品の展開を精力的に行っていた黄金期である1930年代に生まれたジャガー・ルクルトのアイコン、レベルソだ。ジャガー・ルクルト自体は1833年よりジュウ渓谷に工房を構えるスイスのグランドメゾンだが、レベルソは「ポロの競技中につけられる時計が欲しい」とイギリス軍の将校がオーダーしたことに端を発するモデルである。その出自に英国とのつながりを持つからだろうか、ダンヒルの持つトラディショナルな空気にも馴染んでいるように見える。

その顔立ちこそオーセンティックだが、レクタンギュラーの時計というのはそのフォルムだけで着用者のこだわりが垣間見えるものだ。さらに、特徴的なゴドロン装飾によって古きよきアール・デコの薫りも纏っており、スポーツウォッチでありながら上質なエレガンスも漂う。また、表の顔こそ2針のシンプルなドレスウォッチだが、デュオやこのモデルの場合はひとたびリバースすればひと味違う華やかな装いも可能になる。一見コンサバティブながら、シーンに応じた印象の変化も楽しめるわけだ。伝統を継承しつつも単なるクラシックに収まらないこんな“ひねり”にも、ホロウェイ氏のダンヒルとのつながりを感じる。

スタイル2:ウールカシミヤ フランネル製のダブルブレスト ジャケットを主役としたスリーピーススタイル

ダブルジャケット35万9700円、ベスト13万5300円、パンツ12万1000円、ニット15万1800円、グローブ6万8420円、シューズ27万7200円/以上すべてダンヒル(ダンヒル ☎︎0800-000-0835)

ダンヒルの出自が自動車雑貨店にあることは有名な話だ。19世紀の末、いち早く自動車の需要を察知していたアルフレッド・ダンヒルが1893年に立ち上げたダンヒル モートリティーズがその起源と言われており、以降現在に至るまで“クルマ”はこのメゾンにおける重要な要素のひとつとなっている。そんなダンヒルのバックボーンに敬意を表し、軽やかな仕立てのウールカシミヤ製スリーピースにヴァシュロン・コンスタンタンのヒストリーク・アメリカン 1921を合わせてみた。ヒストリークは1921年、自動車産業の急速な発展で活気にあふれていたアメリカ市場に向けてデザインされモデルである。手首に対して45度傾けられた文字盤は、クルマのハンドルを握ったままでも時刻を読み取れるようにと考案されたものだ。40mm×40mmというケースサイズは数字の上ではやや大きめに思えるかもしれないが、短くとられたラグのおかげか手首上での収まりもいい。

緩やかなカーブを描くクッションケース、日本人の肌に馴染むピンクゴールド、ギラつきを抑えたグレイン仕上げのダイヤルと、そのすべてが柔らかく起毛し、穏やかな光沢を返すウールカシミヤのアンダーステートメントなエレガンスにフィットする。すべてをブラックからグレーのモノトーンであつらえた着こなしのなかで品のいいアクセントとなりながら、決してスタイルの邪魔をしていない。

試しにドライビンググローブをつけてみると、グローブに干渉しないクッションケース、そして一般的な時計なら1時〜2時位置に配されたリューズのポジションがハンドルを握った際にいかに合理的であるかに気がつく。手首の上で確かな主張を放つその特異なデザインには、1世紀を超えた“用の美”が感じられる。

なお、サイモン・ホロウェイ氏はダンヒルのモータースポーツとのつながりにも深い敬意を表している。2024年の秋にはブランドがメインスポンサーを務めるRALY NIPPONとの継続的なパートナーシップを祝う、RALLY NIPPON 2024 CAPSULE COLLECTIONも手がけた。今年のラリーの参加者は彼のデザインによるコレクションを身につけ、ブランドのロゴをあしらったクラシックカーで日本の美しい風景を駆け抜けたという。もちろん今回のスタイリングは、ドライバー向けのものではない。しかし創業から続くモータースポーツのDNAは確かに継承されており、このスリーピースで見せたシンプルながら美しさが際立つテーラリング同様に、ダンヒルのデザインの根底にあるものだ。

ヴァシュロン・コンスタンタン ヒストリーク・アメリカン 1921 602万8000円(税込)

話を時計に戻すが、より控えめな顔立ちが好みならホワイトゴールドのモデルもヒストリークにはラインナップされている。ケース、ダイヤルともにシルバーカラーになるが、ブラックに仕上げられた針が全体を引き締めており、男らしさを担保している。より幅広いシーンでの着用を想定しているなら、こちらをすすめたい。もちろん、メゾンの豊かな歴史に根ざしたクラシックに変わりはない。

素晴らしい時計だけでなく、素晴らしい人々とも出会えた1年を振り返って。

大手ブランドの新作発表は控えめであったし、2025年こそ“大物を投入する”という噂もあるくらいだ。独立系ブランドでさえ同様の印象だ。2024年の新作からお気に入りを選ぶのも、正直ちょっと難しい。ただもし時計の世界を、“話題の新作”や“手に入るかどうか”、“その時計を買えるかどうか”なんてことだけで見ているなら、大事なものを見逃していると思う。ちょっとその話をさせて欲しい。

CC2
宝石のように特別なレジェップ・レジェピ(Rexhep Rexhepi)クロノメーター コンテンポラン IIのムーブメント。それ以上に素晴らしいものがあるだろうか? いや、ほとんどない。

 数カ月前、シンガポールにいた時のことだ。私は午前中のミーティングを終えたばかりで、興奮が冷めやらなかった。そこではウォッチメイキング史上最も驚異的なタイムピースの数々を目にすることができた。それはまるで夢のような体験で、名だたるブランドからまだあまり評価されていない時計師たちの作品まで揃っていた。ウォルター・プレンデル(Walter Prendel)氏が誰だったか、最初に正解した人には一杯奢ろう(ズルはなしだ)。多くの時計師たちはすでにこの世を去っているが、ホテルのロビーに戻ると、The Hour Glassが主催するIAMWATCHの会場でゲール・ペテルマン(Gaël Petermann)氏とフロリアン・ベダ(Florian Bedat)氏を見かけた。彼らはまさに時計業界で新たな一歩を踏み出したばかりの名前だ。

IAMWATCH People
左からラウル・パジェス(Raúl Pagès)氏、ゲール・ペテルマン氏とフロリアン・ベダ氏、そしてテオ・オフレ(Theo Auffret)氏。これはIAMWATCHで撮影したPhoto Reportの1枚だ。

 その日、ゲール氏とフロリアン氏に初めて会ったばかりだったが、私は彼らの隣に座って話始めた。するとラウル・パジェス氏が加わり、彼のビーナス製ヴィンテージムーブメントを搭載した独特なタイムオンリーレギュレーターウォッチについて話し合った。次いでシルヴァン・ピノー(Sylvain Pinaud)氏が加わり、やがてレミー・クールズ(Remy Cools)氏、フランク・ヴィラ(Franc Vila)氏、マニュエル・エムシュ(Manuel Emch)氏もやって来た。全員が席につき、話はますます盛り上がった。カリ・ヴティライネン(Kari Voutilainen)氏やレジェップ・レジェピ氏、そしてほかにも数人の時計師たちが顔を見せたり、共に一杯飲んだりした。私たちはスツールや椅子を引っ張り出し、廊下を塞ぐほどの人だかりをつくった。そして新たな参加者が加わるにつれて、会話は自然と英語からフランス語へと移り変わっていった。

最信頼性の日本リシャールミルスーパーコピー代金引換専門店!こういう状況には慣れている。もし自分が典型的なアメリカ人ではなかったら、今ごろフランス語か、もしかしたらイタリア語くらいは習得していただろう。でも言葉がわからなくても、ただ座って笑顔を浮かべ、素晴らしい仲間たちと過ごす時間に喜びを見出すことには慣れている。そのうち冗談はますます賑やかに、そして(おそらく)おもしろくなっていった。するとゲール・ペテルマン氏が身を乗り出し、冗談をすべて訳し始めた。私は彼に“訳さなくても大丈夫、本当に平気だから”と伝えた。すると彼は、私が一生忘れられない、そして心から感謝する言葉をかけてくれた。

Petermann Bedat Rattrapante
ペテルマン・ベダのクロノグラフ ラトラパンテ。

「僕がかつてランゲで働いていた時、ドイツにいて会話(ドイツ語)についていけず、しばしば疎外感を感じていたのを覚えている。君には同じ思いをして欲しくないんだ。それは大切なことだから」

 こういう小さなことというのは本当に大切だと思う。IAMWATCHのレポートでも触れたけれど、ペテルマン氏、ベダ氏、パジェ氏、クールズ氏といった面々が次世代の素晴らしい時計を生み出してくれることに、私たちは安心していい。ただ少し時計の話は脇に置いておこう。時計は買えるか買えないか、手に入るか入らないか、いいか悪いか(それは好みにもよるけれど)で評価されるものだ。素晴らしい時計は、それ自体が語りかけてくるはずだ。だけど人は違う。大切なのは“人”なのだ。そしていい人たちは特別だ。たとえばゲール氏のように。

 私は本当に運がいい。特別な人たちと同じ時間を過ごす機会、そして年間を通して何百万ドルもの価値がある特別な時計を手に取る機会にも恵まれている。そんな経験をとおして、自分が本当に大切に思うことが何なのか、少しずつわかってきた気がする。最近、ある友人(自分自身も思慮深いコレクターだ)がこう言った。君はたくさんの時計を見てきて、何がよくて何がそうでないかを理解しているから、そこそこいいものを手に入れることに満足できなくなるんじゃないか、と。確かにそのとおりかもしれない。でも実際には、これを仕事として続けられていること自体が幸運だと思っているし、HODINKEEで働くことが、どれほど多くの扉を開いてくれるかもよくわかっている。それに私は、だいぶ上手く見分けられるようになったと思う。自身の興味や情熱を本当に理解してくれる人と、ただ単にお墨付きが欲しいだけの人を。ビジネスだからそこに善悪の判断はない。でもだからこそ、前者は特別なのだ。

Rexhep Rexhep CCII
レジェップ・レジェピ クロノメーター コンテンポラン II ルビーは、2024年に見たなかで最高の時計のひとつだ。

 時計について言えば、良い時計とそうでない時計を分ける基準を明確にするのは難しい。見て、触れて、じっくり観察し、その仕組みや成り立ちを理解しようと努めることで、ようやく見えてくるものがある。その時計自体が(あるいはそうあるべきだが)すべてを物語る存在であり、心を動かすものでなければならない。時計について文章を書くとき、私は感動したものに焦点を当てる。そして多くの人に憧れを抱かせるようなライターでありたいと思う。それはかつて私自身がHODINKEEの読者だったころと同じように。

Greubel Forsey Double Balancier
2024年の初めに実機レビューを行った、グルーベル・フォルセイ ナノ・フドロワイアントEWT。

Ruby Daytona
現在製造されているなかで、おそらく最も希少なデイトナを、シンガポールで目撃した。

 私は相変わらず、あまり時計を買わない。ほとんど買わないと言っていい。昨年は何本かのスピードマスターやグランドセイコーを試してみたり、とても特別なランゲを買うチャンス(友人へ、そのことについて話し合いたい)や、ほかにもいくつか気になるものがあった。でも結局、どれも見送ることにした。その代わりに“擬似体験”を楽しみ、その経験をみんなに届けることができた。それは本当に特別な経験だ。私の記事を読んだあと、実際に時計を購入したという話を聞くたびにいつも驚かされるし、そういう人には心からおめでとうと言いたい。そしてそれが叶わなかった人たちには、私が少しでもその体験をうまく伝えられていたならうれしい。

Furlan Marri Secular Perpetual Calendar
スイスのル・ブラッシュで撮影したファーラン・マリ セキュラーパーペチュアルカレンダー(Only Watch出品モデル)。この時計はチャリティオークションにて、13万スイスフラン(日本円で約2250万円)で落札された。昨年、アンドレア・ファーラン(Andrea Furlan)氏と交わした会話は、私にとって最も楽しく、そしてウォッチメイキングの未来に対して最もワクワクさせられるものだった。

 今年は高額な時計だけでなく、私のような者でも真剣に購入を検討できるような手ごろな価格帯の時計について、もっとしっかり取り上げていきたいと思っている。実際2024年は1年を通じてその隙間を埋めるような時計はいくつか登場した。M.A.D.1S、テオ・オフレのスペースワン、マッセナ・ラボとラウル・パジェス氏によるコラボレーション、そしてファーラン・マリがドミニク・ルノー(Dominique Renaud)氏やジュリアン・ティシエ(Julien Tixier)氏と共につくり上げたセキュラーパーペチュアルカレンダーなど。2025年はこういった取り組みがもっと増えることを期待しているし、それによって私自身、架空の自分ではなく、本当の自分に忠実でいられるような気がしている。

Renaud Tixier
ジュウ渓谷にあるジュリアン・ティシエの工房での1枚。ドミニク・ルノー氏とジュリアン・ティシエ氏を訪ねたことは、2024年のハイライトのひとつだった(ドミニク氏が約束してくれたバーベキューはまだ実現していないけれど)。

 しかし、もし時計そのものだけが大事だと思っているなら、それは物語の半分、いやそれ以下しか見えていないのかもしれない。本当のストーリーとは時計が生まれる前後、そしてその周りに広がるすべての要素だ。そこには、彼らがなぜこの仕事に情熱を注ぎ、どれほどの技術や情熱を持っているのかが詰まっている。彼らがどのように時間を過ごし、どんな友情を育み、どんな趣味や家族との時間を大切にしているのか...そのすべてが、私たちが憧れる“時計”という作品に影響を与えている。それは人との接し方にも現れる。重要なのは文字盤に書かれた名前ではなく、その名前の向こう側にいる人間なのだ。

CC2
レジェップ・レジェピの工房にて。彼には私に売る時計はないし、買うこともできない。でもいつも彼には冗談めかしてこう言うのだ。「最初の1600人がCC17を手に入れたあと、ちゃんとリストに載せてもらえるように頑張ってるんだよ」

 正直なところ、こうした時計師たちはすでに業界のセレブとも言える存在だ。ジュネーブで毎日何十人もの人が彼を訪ねてくる状況で、レジェップがどうやって仕事を進めているのか、私にはまったく想像がつかない。その一方で私の友人のなかには、コレクションの一部を手放している人もいる。パンデミック後の熱狂が落ち着いた今、かつて大好きだったブランドとのつながりを感じられなくなってしまったからだ。こういった状況を避ける一番良い方法は、自分の心に響く仕事をしていて、たとえ彼らが何も売るものを持っていなくても、自分がそもそも買い手ではなくても、一緒に時間を過ごしたいと思えるような人物を見つけることだ。

 こういう人間に焦点を当てた視点は、10年間ジャーナリストとして働いてきた経験から来ているのかもしれない。私の仕事はずっと人とその経験を追いかけることだった。サウスダコタ州の田舎町に何度も足を運んだのも、単にストーリーを伝えるためだけではなく、そこに暮らす人たちを心から好きになったからだ。あるいは私が10万ドル以上の時計を買える日は、永遠に来ないだろうと自覚しているからかもしれない。その現実を受け入れることでむしろ解放された気分になり、時計業界を別の角度から見られるようになった。だからこそ今、私の興味は時計そのものではなく、その時計をつくった人に向かっているのだ。

Max Büsser at IAMWATCH
IAMWATCHでのマックス・ブッサー(Max Büsser)氏。そのときのハイライトのひとつは、彼との朝食会(ミート&グリート)で200人もの人々が彼と写真を撮るために列をつくっていた光景だ。これほど多くの人に称賛されるということは、彼が確実に何か正しいことをしている証拠だろう。

LM Sequential
MB&F LM シーケンシャルの新しいフライバックバージョン、実機レビューでの1枚より。

 たとえば、2023年のドバイウォッチウィークでのスティーブン・マクドネル(Stephen McDonnell)氏の講演だ。あまりの内容に、ジェームズと私は言葉を失うほど圧倒された。あれはきわめて貴重な洞察と、それを生み出す希少な頭脳の完璧な結晶だった。あの瞬間、マクドネル氏と1日一緒に過ごして、彼がどんなふうに世界を見ているのか知りたいと思った。

Fabrizio Buonamassa Stigliani
これは少しズルかもしれない。この写真が2023年のものだからだ。でもファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(Fabrizio Buonamassa Stigliani)氏は、おそらく私が仕事以外で時計業界の人間として最もよく話す相手だ。そして彼が、世界中を旅しながら投稿する写真のひとつひとつを、いつも心から楽しませてもらっている。

 今年こそ、それが実現できるかもしれない。そしてマックス・ブッサー氏のチーム全体もまた、毎年私が接するなかで最も誠実で温かい人たちだ。いずれにせよ、スティーブン・マクドネル氏の才能とマックス・ブッサー氏の優しさとビジョン、そして彼のチームへの僕の心からの敬意が重なり合い、今ではMB&F LM シーケンシャルが私の夢の時計になっている。

 あるいはファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏が撮る、美しいお気に入りの場所の写真かもしれない。それらをとおして、彼がどのようにそのビジョンをブルガリのデザインに反映させているのかが見えてくる。また彼のジウジアーロセイコーへの愛やデザイン、歴史の広い世界を恐れずに受け入れるそのスケッチも印象的だ。彼はローマンメゾンの枠を超えた視野を持っている。

 最後の部分、つまりブランド中心主義に縛られないその自由な視点こそ、私がファブリツィオ氏とブルガリをさらに愛する理由だ。

Hodinkee Japan
Watches & Wondersの期間中に行われたミートアップにて、HODINKEE Japanチームとベンの1枚。

 そしてHODINKEE Japanの仲間、関口 優、和田将治、佐藤杏輔たちだ。彼らは、私がジョン・永山氏や大塚ローテックに関するストーリーを書く手助けをしてくれただけでなく、日本の伝説的なショップへの忘れられない訪問という夢のような体験を提供してくれた(この話はまた別の機会にしよう)。そしてホーマー・ラファエル・ナルバエス(Homer Rafael Narvaez)氏、ジェイ・リウ(Jay Liu)氏、エリオット(Elliott)氏、ケン(Ken)氏、そしてほかのTokyo Watch Clubの仲間たちなど、彼らは1週間何の迷いもなくガイド役を引き受けてくれた。

 あの週、私たちは本当にたくさんの素晴らしい時計を見た。ただそれ以上に、遅い夏の暑さに汗をかきながら気軽な居酒屋やバーで飲み食いしたり何杯ものつけ麺を楽しんだ時間が、私にとっては何よりも意味のあるものだった。

Food in Japan
日本で友人たちと楽しんだささやかな食事。空港に着くと、初対面の友人を含む仲間たちがiPadのサインを掲げて迎えてくれ、そのまま安くて美味しい焼き鳥屋に連れて行ってくれた。これ以上の歓迎があるだろうか。

John Nagayama
Four + Oneで登場したジョン・永山氏。多くを語らない人だが、素晴らしい時計を数多く持っていた。

 だからこそ、HODINKEE Magazine Vol.13では業界の伝説的存在であるジャン-クロード・ビバー(Jean-Claude Biver)氏について書いた。これまで彼については数えきれないほどの言葉が費やされてきたから、もう語るべきことは残っていないように思えるかもしれない。

Jean-Claude Biver
ジャン-クロード・ビバー氏。これ以上何を語ることがあるだろうか?

 誇りを持って言えるのは、これまで語られたことのないジャン-クロード・ビバー氏の個人的なストーリーの新たな側面を示せたと思っていることだ。そしてそれは、彼が70代にして(再び)新しいブランドを立ち上げることを選んだ理由に対する理解を、読者に深めてもらえるものだと信じている。

 もし人がいなかったら、時計師、デザイナー、コレクター、そしてコミュニティ(世界的な時計クラブであるRedBarの仲間たちや、世界中で出会った人たち)、時計業界そのものが存在することはなかっただろう。もし私と友人でありながら、ここで名前を挙げなかったとしても、この文章を書きながら君のことを思っていたことは知っていて欲しい。この時計の世界を特別なものにしてくれるすべての人に、心から感謝する。

 今年もまた会おう。共に素晴らしいストーリーと、忘れられない思い出をつくろう。きっと最高の時計もいくつか登場するはずだ。

ジャガー・ルクルト Watches and Wonders 新作発表 ~

ジャガー・ルクルトは、レベルソのタイムレスなデザインを決定する特別な法則を称えます

2023年、ジャガー・ルクルトは、φ(ファイ)の文字で表され、美しさを表現すると世界共通で考えられている神秘的な数字にオマージュを捧げます。今では黄金比として知られる比率は、自然界や人間が創造した傑作によって伝えられる、美しさと調和に関する共通の基準であり、人間が本能的に最も美しいと感じる比率です。

近似値が1.618となる黄金比(中庸、黄金分割、黄金数、神聖なる比とも呼ばれる)は、物体の特別な関係性を表しており、大きい部分と小さい部分の比率が、全体と大きい部分の比率に等しくなる比率です。この興味深い数学的な関係は、いわゆる黄金螺旋や黄金長方形にも見られます。

黄金長方形とは、長方形から短い辺を一辺とする正方形を切り取ると、残りの長方形の縦横比がオリジナルの長方形の縦横比と等しくなる長方形です。

ジャガー・ルクルトのレベルソは、時計製造において、この原則を最も雄弁に物語っています。アールデコの芸術運動の全盛期であった1931年に誕生したレベルソのオリジナルデザインは、幾何学模様、直線的なフォルム、すっきりとしたラインが強調され、スーパーコピー 代引き黄金比で成り立っています。誕生から90年以上にわたり、さまざまなバリエーションのレベルソのケースが発表されてきましたが、オリジナルの比率はコレクションの土台であり続けており、今でも黄金比がレベルソのデザインを定義し続けています。

幾何学と美の魅力的な関係
私たちは人間として、生まれつき美しいものに惹かれます。私たちが美しいものを求める理由や美しさの定義、その魅力の基準を測る方法を知るために、何千年もの間、文明は私たちがなぜ美しいものに惹かれるか、その秘密を解き明かそうとしてきました。
レベルソがデザインされた1931年、ルーマニアの王子であり、哲学者であり数学者であったマティラ・ギカは、1927年に執筆した『自然と美術における比例の美学』に続いて『黄金比』を出版しました。この書籍では、貝の螺旋、花弁の配置、松かさの構造などの身近な有機体の形態とともに、より大きく果てしないスケールの銀河の形状やハリケーンの渦巻き模様など、ファイが見られる多くの例がまとめられています。

『黄金比』はまた、人類の最も美しい創造物にもファイが存在することを示し、建築、芸術、音楽においてファイに隠されてる価値をどのように探求したか説明しました。また、その謎が、古代ギリシャのピタゴラスの数字から現在まで、どのように途切れることなく伝えられてきたかを振り返っています。このように、ギカは、美の精神性や創造物全体をつなげる秘密の調和をより深く理解するための扉を開きました。

ジュウ渓谷の山々や古代の森に囲まれているジャガー・ルクルトの時計職人たちにとって、この自然の美しさを創造する言葉と、美しいオブジェクトを創造する人間の能力の確かな関係は、特に重要です。

長い歴史
これらの謎へ問いかけは、マティラ・ギカの書籍より200年以上前の紀元前300年にユークリッドが著した『幾何原本』から始まりました。ユークリッドは、この本の中で「外中比」という言葉を使用し、ファイが書物で初めて定義されました。さらに遡って紀元前6世紀には、哲学者であり数学者でもあったピタゴラスがこの神秘的な幾何学の性質を研究しました。また、紀元前約430年には彫刻家のファイディアスがパルテノン神殿のために制作した装飾品に黄金比を採用したと言われています。

12世紀には、フィボナッチとして有名なレオナルド・ピサロが、自分の名前を冠した再帰関数である数列(0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89…)を発表しました。それぞれの数は、前の隣接する二つの数の合計であり、ある数をその1つ前の数で割ると、その商はファイに近似する数になります。驚くべきことに、それは自然の中に見られる黄金螺旋を定義する数列です。3世紀後、天文学者のヨハネス・ケプラーが、黄金比とフィボナッチ数列の明確な関係を明らかにしました。
1498年、ルカ・パチョーリが上梓し、レオナルド・ダ・ヴィンチによる挿絵が使用された『神聖比例論』は、至高の美を実現するために守るべき比率を定め、それ以降のヨーロッパの歴史や芸術の特徴となる必須要素を確立しました。

意図的に、または美しさへの自然な本能から、偉大な建築家や芸術家たちは、はるか昔からこの比率を作品に採用してきました。例えば、ギザのピラミッドやバビロニアのシャマシュのタブレット(紀元前888~885)、ゴシック建築のシャルトル大聖堂、20世紀の巨匠ル・コルビュジエの作品、また、ラファエロやボッティチェリ、ミケランジェロなどのルネサンスの芸術家たちから、後期印象派の スーラ、その後のサルバドール・ダリやピート・モンドリアン、キュビズムの画家たちのセクション・ドールグループなどです。現在では、一般的なクレジットカードから自動車のデザイン、多くのブランドロゴまで、さまざまな日常品の中にこの比率を目にします。

黄金分割(ドイツ語のGoldener Schnitt)という言葉は、1835年にドイツの数学者マルティン・オームが初めて使用し、心理学者のアドルフ・ツァイジングによって広まりました。彼は黄金分割を「美と完全性を追求するすべての形成要素の基本原理を含む普遍的な法則」と定義しました。

レベルソ2023年新作の発表
ジャガー・ルクルトは、Watches and Wondersにて、1930年代初期のレベルソのデザイン比率を決定した黄金比の旗手であるレベルソ・トリビュート コレクションの3つの新作を発表します。
レベルソ・トリビュート・クロノグラフは、1996年に発表された画期的なレベルソ・クロノグラフを称えます。美しく精巧に作られたクロノグラフ機構を裏面から眺められ、表面と裏面の両方に時刻が表示される新しいキャリバー860を搭載する新しいデザインです。


●レベルソ・トリビュート・クロノグラフ

レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨンは、複雑機構を全く新しい外観に収めました。超薄型のデュオムーブメントの中にフライングトゥールビヨンを収め、第2時間帯は裏ダイヤルに表示されます。


●レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨン

4つの新しいレベルソ・トリビュート・スモールセコンドによって、クラシカルなシルバーから深みのあるバーガンディやブラックといったカラーバリエーションのダイヤルがコレクションに加わります。モノフェイス・レベルソのケースを反転させると、クラシカルなクローズドケースバックが現れます。このケースバックは、パーソナライズしたエングレービングや他の装飾の理想的なキャンバスになります。


●レベルソ・トリビュート・スモールセコンド


また、ジャガー・ルクルトは、レベルソ キャリバー179の芸術的表現を再設計されたケースで表しています。ジャイロトゥールビヨンの卓越した技巧や印象的な視覚効果を増幅させるスケルトン加工やラッカー仕上げなど、精巧に作られた装飾的ディテールの数々と共に、レベルソ・ハイブリス・ アーティスティカ キャリバー179は、マニュファクチュール ジャガー・ルクルトのひとつ屋根の下に集結した180種類もの時計製造技術を気高く表現します。


●レベルソ・ハイブリス・ アーティスティカ キャリバー179

ジャガー・ルクルトは、女性のためにメティエ・ラール®工房に集結した芸術的技巧をさらに強調し、レベルソを新たに解釈した2つの壮麗なモデルによって、境界線のないメゾンの創意工夫と創造性を表現します。
レベルソ・ワン・プレシャス・カラーズは、人目を引く2色のカラーバリエーションをご用意し、ケース全体をエナメルとダイヤモンドの幾何学なアールデコパターンで装飾。グラン・フー・エナメルの芸術を視覚的にも大胆かつ独創的に表現しています。


●レベルソ・ワン・プレシャス・カラーズ

21世紀の女性たちに向けて、レベルソを優雅に身に着ける真新しい方法を提示するレベルソ・シークレット ネックレスは、コンスタントに変化しながらもオリジナルのデザインコードに忠実であり続けるレベルソの能力を示す壮麗なジュエリーです。ケースの中でダイヤモンドとオニキスがアールデコパターンで全体にセッティングされたこの時計が、ピンクゴールドのリンクとオニキスのビーズで作られたしなやかなチェーンネックレスと組み合わされています。


●レベルソ・シークレット ネックレス


Watches and Wonders:新しく壮大なブースと、より深い多感覚的体験
Watches and Wonders 2023のため、ジャガー・ルクルトは、ユークリッドが黄金比について最も早く記録した時代である古代ギリシャのアゴラからインスピレーションを得ました。人々が集って政治や争いごとから、事業や哲学まで何でも討論し合う場であったアゴラと同様に、Watches and Wondersでのブースは知識の伝達を表現し、来場者がタイムピースや2023年のテーマに触れながら、リラックスして会話ができるようにデザインされています。

上から見ると、フロアプランの各要素は、黄金の長方形と黄金の螺旋のプロポーションに合致しており、空間の中心には、古代のアゴラの中心に立っていたモニュメントを表す水の壁が壮観にそびえ立ちます。
創造性の源泉を象徴する水が「スクリーン」となり、光、映像、音による躍動感あふれるデジタル ショーが投影され、美の普遍的法則を追求する人間のストーリーが語られます。4つの章で構成されるショーは、人類が自然を観察し、美しさの真髄に感嘆し、創造的なひらめきに初めて心を動かされるところまでの道のりをたどります。そして、ある比率が普遍的であることを明らかにし始めた数学と哲学、さらには人類が創造する美の基礎となる調和を定義する研究・学習へと進んでいきます。ストーリーはレベルソで完結し、この探求を美のオブジェクトであり、タイムレスなアイコンとなった文化的シンボルに帰着させます。


●ジャガールクルトのブース中央には、天井から流れ落ちる水でスクリーンを作り、「黄金比」を持つレベルソを含む様々な画像が定期的に投影されていた。


サロンの来場者は、Atelier d’Antoine(アトリエ・ド・アントワーヌ)を通して2023年のテーマをより深く体験することができます。アトリエ・ド・アントワーヌは、重要なデザイン要素である黄金比を彷彿させるレベルソに焦点を当てた体験型「ディスカバリーワークショップ」を通してテーマの理解を深める機会を提供します。レベルソの文化的世界は、有名なアルゼンチンのポロブーツブランド、カーサ・ファリアーノの職人たちの登場によってさらに広がります。彼らはレザーを用いて卓越した芸術性を披露する予定です。2011年以来、カーサ・ファリアーノはジャガー・ルクルトとコラボレーションを展開しており、レベルソ・トリビュート ラインのストラップを製作しています。また、Reverso 1931 カフェがWatches and Wondersに初登場し、ブレゲ スーパーコピー代引きパティシエのニーナ・メタイエによる、フレーバーや口当たり、形を通して黄金比とジュウ渓谷のエッセンスを表現したパティスリーセレクションが提供されます。

Watches and Wonders 2023の後、ジャガー・ルクルトは「Reverso Stories(レベルソ ストーリーズ)」のワールドツアーを続け、この記憶に残る魅力的な展覧会を拡大して新たな都市で開催し、黄金比というテーマを通してこの素晴らしいタイムピースの歴史を紹介します。


[黄金比]
アールデコの芸術運動の全盛期であった1931年に誕生したレベルソのオリジナルデザインは、黄金比で成り立っています。φ(ファイ)のギリシャ文字で表され、近似値が1.618となる神秘的な数字である黄金比は、世界共通で美しさと調和を表現すると考えられています。ジャガー・ルクルトのレベルソは、時計製造において、この原則を最も雄弁に物語っています。誕生から90年以上にわたり、さまざまなバリエーションのレベルソのケースが発表されてきましたが、オリジナルの比率はコレクションの土台であり続けており、今でも黄金比がレベルソのデザインを定義し続けています。

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