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ブランパン × スウォッチ “BLUE LAGOON” SO35L400 新色が追加ラインナップします。

ブルーラグーン SO35L400だそうです。

良いカラーですね。

人気のパテックフィリップスーパーコピー 代引き専門店アイスランドの世界最大の露天風呂ブルーラグーン から取ったのかしら?

いやいや、人工の温泉施設の名前はさすがに違いますよね・・・(笑)

人気のターコイズブルーはケースバックに描かれるウミウシ「タンブヤ・ムリネリ」から取っているようです。

価格は他のモデル同様に60,500円。

すでに販売開始しております。

PASSION FOR DIVING – LICENCE TO EXPLORE – OCEAN BREATH – PROTECT WHAT YOU LOVE – IMMERSE YOURSELF

ダイビングへの情熱 – 探検するライセンス – 海の息吹 – 好きなものを守る – 自分自身に没頭する

BLUE LAGOON
このBlancpain X Swatchタイムピースは、最初の本格的なダイバーズウォッチ、ブランパンのFifty Fathomsへのオマージュです。ターコイズブルーのケースとクラウンにはBioceramic素材が使用されており、ケースの左側に“Swatch”の文字が刻まれています。文字盤はサンレイ仕上げで、4時位置と5時位置の間には日付インジケーターが付いています。アワーマーカー、時針と分針、秒針先端、そしてベゼルの目盛は、グレード A Super-LumiNova®により、暗闇でも優れた視認性を実現しています。この時計はダークブルーのBioceramic製の単方向回転ベゼルとバイオ由来素材のグラスが特徴です。SISTEM51機械式ムーブメントは透明なサファイアグラスのケースバックを通して見えるようになっていて、ラグーンとTambja Mullineri(タンブヤ・ムリネリ)という名のウミウシのイラストがデジタルプリントで描かれています。時計の裏面には、PASSION FOR DIVING – LICENCE TO EXPLORE – OCEAN BREATH – PROTECT WHAT YOU LOVE – IMMERSE YOURSELF とうインスピレーションが記されています。ツーピースのNATOスタイルのストラップは使用済みの漁網をリサイクルして作ったもので、ムーブメントが完全に見えるようになっています。ピンバックルとループにはBioceramic素材が使用されています。

BLUE LAGOON SO35L400

ケース素材: ターコイズブルーのBioceramicケースとクラウン

ケース直径:42.3 mm

ケース厚さ:14.4 mm

ラグ間の距離:48.0 mm

ムーブメント:SISTEM51機械式ムーブメント

防水:50 ファゾム(91 m / 300 フィート / 9 気圧防水)

グラス:バイオ由来素材

針、アワーマーカー、60 分 ダイビング目盛:グレード A Super-LumiNova®

ベゼル:ダークブルーのBioceramic素材の単方向回転ベゼル、グレードA Super-LumiNova®が注入された光沢感のある3Dのディープブラックの樹脂製インサート付き

ストラップ:使用済みの漁網をリサイクルして作ったツーピースのNATOスタイルのストラップ。ターコイズブルーBioceramicのピンバックルとループ

BLUE LAGOONはBioceramic Scuba Fifty Fathomsコレクションの7つ目のダイビングウォッチです。このタイムピースは、しばしば海とつながっているラグーンを讃えるもので、ラグーンの魅惑的な色彩や、ラグーンに生息するウミウシ、Tambja Mullineri(タンブヤ・ムリネリ)の印象的なカラーを想起させるさまざまなブルーの色合いが特徴です。このコレクションのために特別に開発されたターコイズブルーは、Bioceramicのケース、ピンバックルとループを彩り、文字盤とベゼルに施されたダークブルーの色調がそれを際立たせています。サンレイ仕上げの文字盤にはホワイトとネイビーブルーのプリントが施され、4時位置と5時位置の間には日付インジケーターが付いています。

Swatchの独特の機械式ムーブメントSISTEM51を搭載しているこのモデルは、ウミウシの一種Tambja Mullineri(タンブヤ・ムリネリ)とラグーンの画像がムーブメントのローターにデジタルプリントされています。

SISTEM51
Bioceramic Scuba Fifty Fathomsコレクションの時計は、Swatchの機械式ムーブメントSISTEM51を搭載しています。中央ネジがわずか1本で、パーツが全部でたった51個なのが、このSwiss-madeメカニズムの特徴で、90時間パワーリザーブ、そしてNivachron™で作られたヒゲゼンマイのおかげで、完全な耐磁性を備え、高精度です。

まさにSwatch流で、透明なケースバックのおかげで、どのSISTEM51ムーブメントも裏面から見えるようになっています。Bioceramic Scuba Fifty Fathomsコレクションのすべての時計に、大洋とカラフルなウミウシのイラストが付いています。

オメガ シーマスターアクアテラ 150m ターコイズ ラッカーダイヤルが登場しました。

今年の6月にリリースされた左右対称デザインのブラックラッカーモデルの色違いとして、新色ターコイズブルー&ブラックグラデーション ラッカーダイヤルが登場しました。

人気のオメガスーパーコピー 代引き専門店今回は34mmが無く、38mmと41mmの2サイズ展開となっております。

グレーPDVインデックス&針がまた渋い。

ロレックスのデイトジャスト的な立ち位置としてヤングビジネスマンに人気なアクアテラ。

カラーバリエーションが増えるのは良いことですね。人それぞれ色味の好みはバラバラなので選択肢があるのは嬉しい。

このターコイズ文字盤は海からインスピレーションを得たものとなっているそうで、ブラックグラデーションが何か神秘的でもあり怖さも感じます。

最近では作りこみもしっかりされていて、やや重いこと以外欠点があまりありません。

まぁその分価格も高くなってしまっていて、41mmの220.10.41.21.03.006、38mmの220.10.38.20.03.005 共に国内定価が1,023,000円となっております。

耐磁性、150mの防水性、強靭性、シンプルなデザインと長く使えますのでコストパフォーマンスは悪くないんですが、エントリー機としてみると100万円は厳しく感じますよね。

100万円出すならデイトジャスト買うわ、的な声は出てくるでしょう。

6月に出たブラックラッカー41mmのセカンドマーケット価格は新品で82万円程度と割り引かれていますが、それでもまだ高く感じます。

20年近く前に買った愛用品のアクアテラ(レイルマスターダイヤル)は、現行機とスペックは全然違いますけど10万円でしたからね・・・

なんとなくアクアテラは50万円前後だったら価格的に納得できるような気がしています。

チューダーよりちょっと高いくらいが理想。

私のイメージはアクアテラ 50万円、シーマスターダイバー300m 60~70万円、プラネットオーシャン600m 70万円~、なんですけどアクアテラはダイバー300を超えてたりします。

いまいち価格付けのバランスが理解できていません。

220.10.41.21.03.006


新作
Seamaster
Aqua Terra 150M
41 mm, ステンレススティール ステンレススティール
220.10.41.21.03.006

¥1,023,000

説明
オメガと海の豊かな歴史にオマージュを捧げる「シーマスター アクアテラ」。 41mmのこのモデルは、ステンレススティール製のシンメトリーなケースを備え、海にインスピレーションを得た魅惑的なカラーに彩られています。

ラッカー仕上げのターコイズダイアルにはブラックのグラデーションがデザインされ、面取りされた針とインデックスはグレーのPDV加工とホワイトのスーパールミノヴァで仕上げられています。 同じくグレーのPVD加工が施されたオメガのロゴと日付窓が、グレーとターコイズの転写文字とハーモニーを奏でています。


ブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げが施された一体型のメタルブレスレットが着け心地を約束。簡単に調整できるオメガのコンフォートリリースシステムを採用しています。 スイス連邦計量・認定局(METAS)認定の業界最高水準を誇るオメガ コーアクシャルマスター クロノメーター キャリバー8900搭載。

リファレンス番号
220.10.41.21.03.006
ラグの間のサイズ 20 mm
ラグを含めた縦方向の長さ 47.9 mm
厚さ 13.3 mm
ケース直径 41 mm
ケース ステンレススティール
ダイアルの色 ターコイズ
クリスタル風防 両面に無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス
防水 15 気圧 (150 メートル / 500 フィート)
おおよその製品総重量 150g
キャリバー オメガ 8900
ムーブメント 自動巻き
パワーリザーブ 60時間

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ブレスレット
素材 ステンレススティール
クラスプの種類 コンフォートセッティング付きバタフライクラスプ

220.10.38.20.03.005


Seamaster
Aqua Terra 150M
38 mm, ステンレススティール ステンレススティール
220.10.38.20.03.005

¥1,023,000

オメガと海の豊かな歴史にオマージュを捧げる「シーマスター アクアテラ」。 34mmのこのモデルは、ステンレススティール製のシンメトリーなケースを備え、海にインスピレーションを得た魅惑的なカラーに彩られています。

ラッカー仕上げのターコイズダイアルにはブラックのグラデーションがデザインされ、面取りされた針とインデックスはグレーのPDV加工とホワイトのスーパールミノヴァで仕上げられています。 同じくグレーのPVD加工が施されたオメガのロゴと日付窓が、グレーとターコイズの転写文字とハーモニーを奏でています。


ブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げが施された一体型のメタルブレスレットが着け心地を約束。簡単に調整できるオメガのコンフォートリリースシステムを採用しています。 スイス連邦計量・認定局(METAS)認定の業界最高水準を誇るオメガ コーアクシャルマスター クロノメーター キャリバー8800搭載。

まとめ


いかがでしょうか?

「【2024年新作】オメガ シーマスターアクアテラ 150m ターコイズ ラッカーダイヤル」でした。

ブレスレットのパーツが小さくなりしなやかでフィット感が良くなっているように思えます。

見た目は旧型の方がハードな状況に耐えうるようにも見えますが、ジュビリーブレスレットがトレンドの現在では美しさの方が求められているのかも知れません。

既存のモデルは968,000円ですので、ラッカー文字盤の方が少し高いのもポイントに。

文字盤自体は面白いと思いますので、気になった方は是非。

ロレックスがこの時計を作ったことに対してはまんざらでもない

320g近いゴールド(と一部チタン)製で、文字盤はブルーラッカーだ。そして、私はどうしてもこの時計でダイビングをしたいと思ってしまっている。

いつか海底1万2800フィート(約3900m)まで潜る予定があるという人は、手を挙げて名乗り出て欲しい。よし、ではこの新しいロレックス ディープシーを手首につけてもう1度手を挙げてみてくれ。さあ、あと10回。腕は疲れていないか? この新作“ダイバーズウォッチ”は320g、ほぼ1パウンド(約454g)の4分の3の重量があると聞かされている。ほかの時計と比較しつつ、整理してみよう。ヴァシュロンは先日、世界で最も複雑な時計を発表したが、その重さはこの時計の3倍弱もあった。私が史上最も重いと信じている腕時計、APのロイヤル オーク オフショア Ref.25721にしても429gあり、ロレックスの新作ははるかに及ばない。しかし、ロレックスにとっては朝飯前と言わんばかりに、オフショアの39倍も深いところまで潜れるスペックを有している。つまるところこの時計は、ロレックス(あるいはほかのどのブランドでも)がこれまで発表した時計のなかではおそらく、最も不条理な“ツール”ウォッチなのである。しかし時として、物事は論理を超越して最高にロックな境地に達することがある。

Rolex Deepsea Gold
ロレックススーパーコピーベン・クライマーなら、下の写真のようにダブルブレストのスーツに白いドレスシャツと合わせてヨット・ロック風にキメることができるだろうが、私たちが同じようにつけこなせるわけではない。この時計は重いだけではなく、とにかくデカい。ほぼ金無垢のケースは直径44mmで、厚さは17.7mmもある(私には絶対似合わない)。これは、2022年にリリースされたオイスタースチールケースのディープシー Ref.136660と同じサイズだ。しかし、この時計は多くの点でまったく新しいものとなっている。

ディープシーの新作は5.5mm厚のクリスタル風防とヘリウムエスケープバルブを備えていることに加え、イエローゴールドのマーカーとアクセントを配したブルーセラクロム製の逆回転防止ダイバーズベゼルに合わせたブルーラッカー仕上げの文字盤を採用している。そう、そしてこの時計には“SEA-DWELLER”の文字がない。その代わりに、油断すると逆に振り回されてしまいそうなほど重いこの時計の文字盤には、ゴールドの文字で“DEEPSEAと大胆に記されている。ここで、私の好きなベン・イズム(Ben-isms、理解しがたいほどクレイジーで、馬鹿げていて、想像を超える時計を見たり聞いたりしたときに彼が言う言葉)のひとつを拝借したい。「これ以上何を話せというんだ?」

Rolex Deepsea gold
というのも、いくつかの(そして恐らくもっと重要な)違いによって、ディープシーがシードゥエラーとは異なるコレクションとして独立し、確固たる地位を築くようになったからだ。この時計は単に深海の住人(dweller)であるだけでなく、海を支配し、同時に手首の上の空間をも占領する。オイスタースチールモデルの文字盤には、もはや“SEA-DWELLER”の文字はない。このことはロレックスが内密にふたつの新しいSS製モデルを発表したことを意味しており、少なくとも“Dブルー”とブラックダイヤルのディープシーには新世代のダイヤルが採用されたことになる。この記事を書きながら私はこの事実に気がついた。この発見に付き合ってもらえるとうれしく思う。

Rolex Deepsea gold
文字盤の縁をよく見ると、なるほど、この時計にはヘリウムエスケープバルブが備わっていることがわかる(太字で強調されている)。下にある写真でその姿をちらっと見ることができるかもしれないが、正直なところ、私は時計のワイルドさに圧倒されて撮影時にまったく気に留めていなかった。ブルーセラミック製の新しい耐圧リングはヘリウムエスケープバルブと連動することで、文字盤に記載された非常識な深さまでの防水性を保証している。

Rolex Deepsea gold
そしてもうひとつ、オイスタークラスプに配されたグライドロックの写真をその場で撮り忘れていた。グライドロックは2mm間隔で設置された10のノッチ(合計20mm)によってブレスレットを調整できる機能で、ウェットスーツの上からでも時計を装着することができる。以下にその写真を載せておこう(私たちが話している時計がどれくらいの厚さで、どれだけたくさんのゴールドが使われているのかを思い出させるための写真のあとで)。ロレックスがこの時計を、石油掘削施設で作業をするために飽和潜水するような普通のディープシーと同じように扱うことに全力を注いだことは、ある意味驚くべきことだ。もしあなたがそのような仕事に従事していて、この時計を新たに手に入れるつもりならぜひ感想を聞かせて欲しい。

Rolex Deepsea gold
もし80年代のヨット・ロック風飽和潜水士になりたくてたまらないのなら、ケースバックが金無垢ではないことは我慢しなければならないだろう。RLXチタン製のケースバックを踏襲した点については(まるで感謝祭時期に吹き飛ぶ私の“ダイエット”プランのごとく、より早く泳ぐために)軽量化(diet)するためではなく、むしろ水圧下で頑強さを維持するための手段のひとつなのだという印象を受けた。

Rolex Deepsea gold
私はちょっと考える必要があるが、もしあなたがこの時計をうまく使いこなせる(使いこなしたい)タイプの人間だというなら、751万800円(税込)を支払う価値があるだろう。この時計を身につけているあいだは、きっと楽しい時間を過ごせるはずだ。

この時計を手に周りの机を回ってみたところ、なんともばかばかしい騒ぎになった。私の同僚たちは、このずっしりとしたゴールドのツールウォッチの不条理さに笑い転げた。みんながそれを手首にはめ、身につけ、人から人に渡し、もう1回つけてみたいから返してくれとせがむのだ。技術の進歩で時代遅れになってしまったツールにおいては、しばしばそれを楽しめるかどうかが重要なポイントとなる。不条理なことに挑戦するべきだとは限らないが、かといってまったくやらなくていいというわけでもない。ロレックスの社員の誰かがそのメンタリティを共有してくれていたことに、心から感謝したい。ブランドがこの時計を作った動機は、おそらくほとんどの購入希望者が手に取る理由と同じだ。それが可能だったからだろう。まあ、少し嫌味な感じのする理由であることは確かだ。しかし今回の場合、私は大いに賛同する。

Rolex Deepsea gold
さて、この時計は誰のためのものなのか? 伝説的な海洋生物学者のひとりである“深海の女王”、シルヴィア・アール(Sylvia Earle)博士が“カジュアルな”ダイビングではゴールドのデイトジャストを身につけられるというのであれば、この時計はどんな人にだって似合うだろう。1万2800フィート(大西洋の平均水深)まで潜る人などまずいないだろうが、深海へのダイビングというこの時計のために用意されたような環境で、今年これまでに発表されたなかで最も素晴らしく、最も不条理で、最も奇抜で、そしておそらく最も興奮を呼び起こすであろうこの時計を手首に装着してみたらどんな気分になるのか、試してみたいという気持ちが私のなかで大きくなっている。ただ、ダイビング中にバランスを崩してその場でグルグルと回ってしまわないよう、両手首に1本ずつ、計2本用意する必要がありそうだ。

時計の世界には終わることのないように見えるレースが、

なかでもプレイヤーが確立されているのが、「世界最薄レコード」である。ピアジェは創業150周年を迎える今年、アルティプラノ アルティメートの新たなストーリーを紡ぐ時計として、アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨンを発表。2018年に世界最薄記録を樹立したこのモデルに、ケースの厚みを維持しながらフライングトゥールビヨンまでをも搭載した、驚異的な時計となっている。厚さわずか2mmのケースに収まったトゥールビヨンウォッチは、当然ながら現時点における世界最薄記録ホルダーである。

ネイビーとゴールドというピアジェのカラーコードを用いた本機の基本的なプロファイルは、タイムオンリーウォッチだった前作と共通する。タグホイヤー時計コピー Nランク 代金引換コバルト合金製のケース(地板と考えると分かりやすい)に直接輪列を組み込み、厚さ0.2mmのサファイア風防で抑え込む構造であり、今回はそこにフライング トゥールビヨンも搭載した。トゥールビヨンを駆動しながら40時間のパワーリザーブをキープするために従来から25%ほどトルクをアップさせる必要があったため香箱はわずかに大きくなり、結果的にケース径は41.5mmと0.5mmほど拡大している。"拡大"というほどのサイズアップでもないと思うが、ピアジェはこの時計の製作に際してミクロン単位でパーツ製造を行っており、そのスケール感からするとやはり前作から"拡大"された時計なのだろう。

アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨンは、ケース径41.5mm、厚さ2mmのプロポーションで2気圧防水を実現。加えて40時間のパワーリザーブを備えた"実用的"なフライング トゥールビヨンウォッチとなっており、15本の限定生産、価格は要問い合わせだ。

ファースト・インプレッション
この時計は前作に対して、トゥールビヨンの搭載により文字盤が12時位置から若干オフセットされた。香箱や他の輪列もアップデートされているものの、見た目のデザイン変更に対して大きく手が入っており、90%のパーツが作り直されたという。それは、限られたスペースに効率よくコンポーネントを配置することが最大の目的で、加えて動作時のパワーロスを抑えることも叶えられた。

ピアジェは本機のパーツ製造にあたり非常に大型の切削機を用いたといい、例えばコバルト合金の薄型ケースは5tもの重量を持つマシンで削られたそうだ。それは細かな振動が伝わってしまう小さな切削機ではミクロン単位の精度に影響が出るからであり、このメゾンのウォッチメイキングに対する姿勢を表しているように感じた。

フライングトゥールビヨンは通常、ケージの上部ではなく下部をブリッジに固定することで機構が浮遊しているように見せるものだが、本機ではそもそも不可能な手法。そこでピアジェは、ケージ外周に0.3mmのボールベアリングを配し、ケージとの間隔を0.01mm以下に保つことで固定しつつも動作が可能な絶妙なバランスを実現したという。

この時計がアルティプラノらしくもなく、時・分針をひとつの文字盤に配したものでもなければ、製作の難易度はおそらくもっと低かっただろう。ピアジェはそれをよしとせず、あえて制約を多く設けてこの時計を作り上げたのだ(ケースと一体化しているものの、リューズもかなりスタンダードなものだ)。この時計には「always do better than necessary(常に必要以上によいものをつくる)」というこのメゾンのモットーが、これでもかと詰め込まれている。

基本情報
ブランド: ピアジェ(Piaget)
モデル名: アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン(Altiplano Ultimate Concept Tourbillon)

直径: 41.5mm
厚さ: 2mm
ケース素材: コバルト合金(ブルーPVD加工)
文字盤: ブルー
夜光: なし
防水性能: 20m
ストラップ/ブレスレット: テキスタイルストラップ、コバルト合金製ピンバックル

ムーブメント情報

キャリバー: 970P-UC
機能: 時・分・スモールセコンド、ワンミニッツペリフェラルトゥールビヨン
厚さ: 2mm
パワーリザーブ: 約40時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 13
追加情報: ムーブメントはケースと一体化

ロレックス 新しいグレー&ブラックベゼルのステンレススティール製GMTマスターIIを実機レビュー

ロレックス ペプシ GMTマスターIIを手に入れる方法を見つけたいという考えが、頭のなかの大部分を占めていた。1920年製の懐中時計よりも、ロレックスのRef.1675 GMTマスターは私が現代的な時計を理解する上で、大切な経験となった。初めてRef.1675を扱った場所をよく覚えている。それはニューヨーク・ソーホーにあるRRLだった。店員がアンティークやヴィンテージジュエリー、その他さまざまな時計が並ぶケースから時計を取り出し、それを何気なく私に手渡した。手にしているあいだ、私は世界で最も価値のある時計を扱っているような気がした。

GMT-Master Meteorite
私がここ数年で最もクールだと思う、2019年に発表されたGMTマスターII。

人気のロレックススーパーコピー 代引き専門店それ以来夢中になっている。今年の初め、友人がミラノにある家族経営の時計小売店を営むフェデリコ・ベルガ(Federico Verga)を紹介してくれた。腰を据えて主要ブランドの最新カタログの状況について話していると、彼は私に、いま何を買いたいか尋ねた。昨年ペプシを手に入れたにもかかわらず、私は2年前に出たレフティ用GMTマスターIIを直感的に選んだ。最も素晴らしいと感じている時計が、同じバリエーションであるというのは馬鹿げているように思うかもしれない。しかし、過剰なまでにGMTマスターについて考えたのはこれが初めてではない。私は現代のロレックス GMTの全SKUを手に入れることを想像してきたが、そのなかでも最もクールだと感じたのは、メテオライト文字盤を持つホワイトゴールド製GMTマスターIIだ。GMTマスターIIの別のバリエーションが悪いとかつまらないとか、そういうことを言う気にはなれない人間だ。なぜ私がこのモデルを悪くないと思っているか、理由を説明しよう。

New Rolex GMT-Master II
もしまだ気づいていない場合、驚かれるかもしれないが、新しいRef.126710GRNR(グリスノワールはグレーとブラックのツートンベゼルを意味する)はWatches & Wonders 2024で発表された唯一のステンレススティール製ロレックスである。ティエリー・スターン氏がSSノーチラスを捨てたような、完璧な“パテックムーブ”とは行かないまでも、ロレックスにとって異例の年であることは間違いない。また、昨年のロレックスサプライズとはかなり違った意味で珍しい。ブランドは、“セレブレーション”や“パズル”ダイヤルが今後の前例を作るものではなく、単に時間を楽しむためのひとときであると私たちに告げた。そのためグレー/ブラックは地球を揺るがすようなものではないが、安心感を与えてくれる、最高のロレックスなのだ。

Rolex GMT-Master II
新しいGRNR(まだ一般的な愛称が決まっていないため)についてのすべては、基本的にほかの126710と同様だ。ケースは40mm径×12mm厚のSS製で、ブレスレットはジュビリーとオイスターから選べる。本モデルは約70時間パワーリザーブを誇るCal.3285を搭載し、独立したジャンピング時針があるので、各地を移動する際はタイムゾーンをスキップできる。

GMT-Master II
つまり、セラクロムベゼルが非常に絶妙なブラックとグレーのグラデーションになっていること、文字盤の“GMT-MASTER II”と24時間針が大胆な緑色になっているのが、既存モデルとの主な違いだ。もちろん、これはほんの微調整であり、飛びつくほどの価値があるとは言わないが、選択肢が増えることは悪いことではない。既存のペプシは、その象徴的な色の組み合わせから愛された存在で、素晴らしいオリジナルロレックスのRef.6542にまでさかのぼる。ただ控えめなスタイルを好む私としては、赤いアクセントがかなり派手に感じられることがある。もちろん“バットマン”を頼んでもよかったのだが、青もかなり大胆だと思う。

Rolex GMT-Master II
誰もが目立つ時計を欲しがるわけではない。しかしこれまでは、そのような顧客を満足させる現行モデルは、長らく製造中止となっていた古いRef.116710LNだけだった。モノトーンのベゼルはあまり好まなかったが、フォトジャーナリストとして働いていた場所の多くは、時計にあまり注目してほしくない場所だった。しかし必ずしも一緒に旅行できる時計を持つことを止める必要はない。

継続された素晴らしい要素は、グリーンの“GMT-MASTER II”のテキストと針で、それまでの地味なリリースに必要な色彩を与えているが、今回はグラデーションベゼルが最大の改良点である。ベゼルのデイ/ナイト表示を駆使している人がどれくらいいるのか分からないが(いたら教えて欲しい)、少なくともそれはベゼル上にいくつかのコントラストを生み出しつつ、オリジナルのGMTに言及したものだ。

Rolex GMT-Master II
私は最初の記事で、多くの人々が期待または希望していた“コーク(ブラック/レッドのツートンベゼル)”ではないと触れた。だが、個人的にはコークを望んでいなかった。オクタン価の高い“超コーラマニア”であるにもかかわらず、GMTのカラーコンボがあまり好きではないのだ。この新色の発売も、象徴的なペプシのディスコンにはつながらなかった。この生産中止が噂されるようになったのはここ6~9カ月のことだ。時計コミュニティのメンバーが、年を追うごとにAD(正規販売店)がペプシの出荷を減らしていると報告していたからである。その噂は製造中止から始まり、ロレックスがベゼルの製造にさえ苦労しているという指摘にまで発展した(確かにセラクロムベゼルが最初からペプシに搭載されなかったのは問題だった) 。今となっては、ロレックスが新製品の発売に向けて生産速度を減速していたというのが、より明確な答えかもしれない。

Rolex GMT-Master II
もうひとつ驚いたのは、大人気のロレックス時計コピーNランク 代金引換新しいGRNRがジュビリーとオイスターの両方のブレスレットで提供されるだけでなく、一方のブレスレットで時計を持っている場合、もう一方を購入することができるという事実だ。これはここ数年のあいだに数人の友人から教わった、それほど秘密ではない裏技のようなものだ。適当な正規販売店に行けば彼らがもう一方のブレスレットの購入を手伝ってくれるかもしれないが、場合によっては、独創的なエピソードを用意して、いくつかの困難を乗り越えなければならないだろう。この新しい方針がすべてのGMTマスターIIに適用されるかどうかは不明だが(尋ねてみたがまだはっきりしていない。でも私を信じて)、期待している。

Rolex GMT-Master II
GMTマスターを見て“全部集めなくちゃ”と思うちょっと変な人であれ、もっと控えめなSS製GMTを待っていた人であれ、新しい126710GRNRはオイスターブレスレットで154万円、ジュビリーブレスレットで156万9700円(ともに税込)で手に入れることができる。ペプシ、スプライト、バットマン、そしてこのモデルの名前が何であろうと、SS製GMTの流通が活発になることを願っている。

そして高級時計のこれまでとこれからを自らの言葉で、本音で語る。

加熱気味だった時計市場、そして魅力的なブランド、時計に対する考えとは?
誕生から5年の月日を経たショパールのアルパイン イーグルコレクション。そのコレクション開発の発端であり、キーマンでもあるカール-フリッツ・ショイフレ氏が、父で共同社長のカール‐フリードリッヒ・ショイフレ氏と共に2024年10月下旬、来日を果たした。カール-フリッツ氏は今回が初めての日本だそうだ。これまでなかなか聞くことができなかったアルパイン イーグルの舞台裏や、現在の状況について事細かに伺うことができた。さらには公の場でほとんど語られることがないような際どい質問に対しても、隠すことなく本音で答えてくれた。そういった意味でも、今回のインタビューは実に貴重な内容であるため、ぜひ最後まで読み進めて欲しい。


左はショパール共同社長のカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏。右は息子のカール-フリッツ・ショイフレ氏。彼はショパールのオーナーファミリー5代目を担う予定で、アルパイン イーグルプロジェクトを推進したキーマンであり、今ではプロダクト開発にも積極的に関わりはじめている。


インタビューの際にカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏がつけていたのは、L.U.C 1860 フライング トゥールビヨン! その魅力についてはHands-On記事「ショパール L.U.C 1860 フライング トゥールビヨンは28年を費やし完成したタイムピースだ」をご覧いただきたい。


そしてカール-フリッツ・ショイフレ氏がつけていたのは、Cal.1.96を搭載した初代のL.U.C 1860だった。こちらもショパールを語る上で欠かすことのできないタイムピースだ。その魅力は記事「Cal.1.96を搭載した1997年製初代ショパールL.U.C.1860との邂逅」のなかで紹介している。

スーパーコピー時計 代金引換優良サイトカール-フリッツ氏がアルパイン イーグルを語る
佐藤杏輔(以下、佐藤)
アルパイン イーグルのローンチから2024年で5年目。いまやショパールを代表するコレクションのひとつに成長しましたが、今どんな気持ちですか? 当時と今とで何か考えに変化はありましたか?

カール-フリッツ・ショイフレ氏(以下、カール-フリッツ氏)
 2019年の発表当初からすごく反応はよかったですね。その後すぐにコロナ禍に見舞われましたが、2020年のセールスもよかった。アルパイン イーグルは世界的にも成功を収めたモデルのひとつと言えます。日本はとても好きな国ですし、特にそんな場所で大きな成功を収めることができたことをとてもうれしく思います。日本のお客様は知識も深いですが、アルパイン イーグルがこれだけ受け入れられている、よく売れているということはブランドにとってもいいサインです。

 付け加えるとしたら、アルパイン イーグルがあったからこそ、ショパールが備えるメンズウォッチの作り手としての一面に目を向けていただくことができたと思います。日本を含めたほかのマーケットでも、これまではショパール=ハッピースポーツ、ムービングダイヤモンドなど、ジュエラーとしての側面が注目されてきました。アルパイン イーグルによってメンズウォッチ、さらにはL.U.Cコレクションへも注目が波及して新たな顧客層を開拓してくれていることは非常に大きな意味を持っています。ショパールにとってアルパイン イーグルは、新しい顧客コミュニティ、特に若いお客様のコミュニティ形成を助けてくれるモデルです。

佐藤
メンズウォッチとしてのショパール、そしてL.U.Cコレクションの認知度が上がり、さらには若いコミュニティにアプローチできたということですが、それはアルパイン イーグルのローンチ当初から意識していたのでしょうか?

カール-フリッツ氏
 もちろん発表(アルパイン イーグルの)によって新しい顧客層を開拓できるとは考えていましたが、そうした方たちがL.U.Cなどほかのコレクションにも興味を持ってくれるということまでは想像していなかったですね。L.U.Cは今となっては約30年前からあるコレクションですが、実はそれほど広くは知られていませんでした。ですが、若いコレクターの方々がアルパイン イーグルを通じてL.U.Cの存在を知り、コレクションに対する理解を深めてくださっています。これは予想していなかったうれしい発見です。


2024年の新作として発表されたアルパイン イーグル 41 XP TT。超薄型でチタン製、かつオープンワークのL.U.Cムーブメントを搭載した薄くて驚くほど軽く、スポーティでエレガントな二面的魅力が同居している。

佐藤
アルパイン イーグルには、伝統技術と先端技術、スポーティとエレガンスといった二面性が巧みに同居していると感じます。アルパイン イーグルのコレクションにおいて大切にしていることは何ですか?

カール-フリッツ氏
 おっしゃったようにアルパイン イーグルは、一見相反する要素がうまく融合した時計だと思っています。それら(伝統技術と先端技術や、スポーティとエレガンス)は互いを打ち消し合うわけでは決してないんですね。私たちはそれらの両立は可能だと考えています。

 現代の人々のライフスタイルに合わせると、さまざまな状況に応じて時計をつけ替えられる人ばかりではありません。オフィスでつけていても、あるいは水泳やスキーといったレジャーシーンにつけても、常にその場にあった時計であり続けるような普遍性のある時計を作りたいというのが原点にあり、それを実現しているのがアルパイン イーグルだと思っています。

 たとえばアルパイン イーグル 41 XPSはL.U.Cのムーブメントを搭載していて、どちらかといえば薄くてエレガントな時計ではあります。(モデルによっては)エレガント寄り、スポーティ寄りといったことはあるにしても、基本的にはどちらの要素も持っていて、どんなところでも使える時計であるのがアルパイン イーグルの良さです。

 時代にとてもフィットした時計なのだと捉えています。最近はテーラーメイドも復活してきていたり、身につけるものの状況はどんどん変わってきていますが、今の若い方たちはテーラーメイドのスーツにスニーカーやヴィンテージウォッチを合わせてみたり、ヴィンテージのスーツを着てアルパイン イーグルをつけたり、自由に皆さん楽しんでいらっしゃいますね。楽しみ方が多様になっていると感じます。先日もアルパイン イーグルをつけているお客様とディナーをしたのですが、黒い服、白いスニーカーというモノトーンスタイルにモンテローザピンクの41 XPSをつけたアバンギャルドな雰囲気の方もいれば、エレガントなスーツにスポーティなアレッチブルーのアルパイン イーグルをつけている方もいて、お客様自身も先ほど言ったような二面性を上手に取り入れてつけている印象があります。


この時計もショパールの2024年新作として発表され、業界関係者を中心に高い評判を得たL.U.C カリテ フルリエだ。どんな時計であるかについてはHands-On記事「ショパール L.U.C XPSとL.U.C カリテ フルリエを実機レビュー」にて詳しく紹介している。

佐藤
メディアや時計愛好家のあいだで、近年の、特に新作のL.U.Cコレクションを高く評価する声が聞かれます。コレクションに対する世界的な評判はどのようなものですか?

カール-フリッツ氏
 過去4、5年ですが、L.U.Cコレクションはさまざまなマーケットで注目を集めてきました。たとえばミニッツリピーターを搭載したL.U.C フル ストライクが登場した時、あとは初代L.U.C 1860 スティールモデルの復刻版が出た時など、 特定のタイミングでコレクションの認知度が高まったと思っています。それによって評価も世界的に高まってきたのではないでしょうか。

佐藤
年々注目される状況にあると考えていらっしゃるということですね?

カール-フリッツ氏
 とてもいい質問、かつ難しい質問だと思います。ショパールはメンズウォッチの作り手として注目されるようになりましたが、正直なコレクターや、忌憚のないご意見をくださる方は3、4年前までL.U.Cコレクションを買おうと思わなかったし、メンズウォッチを作っているということも実は知らなかったというコメントをくださる方もいらっしゃいました。メンズウォッチも作っているとことに対する認知が高まったという意味でも、大いに注目を集めていると言っていいのではないかと思います。

カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏
 1996年にフルリエのマニファクチュールを設立した際、メンズウォッチも作っていることを認知されるには少なくとも10年、そしてその重要なプレイヤーであると思われるには、さらにもう10年かかると考えていました。ジュエリーウォッチやレディスウォッチはすでに広く認知されていましたが、メンズだけがあまり知られていないということが実態としてあったのです。ある有名なウォッチジャーナリストの方が“L.U.Cは隠された秘宝だ”、“時計業界の秘宝だ”ということを冗談でおっしゃっていましたが、これまで隠れていた部分が明らかになって、ブランドの新たな魅力に気づいてくださったという意味では、そのとおりだと思います。

佐藤
2024年は例年以上にアルティザンの魅力について積極的にコミュニケーションされていますが、ショパールにとってアルティザンに対して、どんな考えをお持ちですか?

カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏
 アルティザンがいなければ、魅力的な時計もジュエリーも作れません。彼・彼女たちがいるからこそできることがたくさんあるのです。メゾンとしては、アルティザンやクラフトマンシップこそ最も注目を集めるべきポイントになってくれたらいいと思っています。現在、社内では40種類以上の技法を持つアルティザンたちが製品を手がけています。そうした技法が世の中から失われてしまえば、当然この先は作れなくなってしまいますので、もっと多くの方にアルティザンの魅力を知ってもらい継承していくということは、私たちはもちろん、時計業界としても積極的にアピールしていきたいですね。こうしたアルティザンの持つ技法というのはお金で買えないものです。私たちとしてもできる限りのコミュニケーションをしていきたいと考えています。


金を鋳造するゴールドファウンドリ(金鋳造所)を持ち、社内で金ののべ棒の状態からケースやジュエリーに使用するゴールド素材の鋳造を行なっているブランドは時計および宝飾品業界でも数少ない。ショパールのほか、ロレックス、パテック フィリップ、ウブロなどごくひと握りのブランドに限られる。

佐藤
ショパールは100%エシカルゴールド、リサイクルスティールの使用など、サステナビリティや責任ある調達ということに積極的に取り組んでいます。こうした取り組みはショパールにどんなことをもたらすとお考えですか?

カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏
 サステナビリティへの取り組みは、私たちに限らず、多くのブランド、特に経営陣の方々が話すトピックのTOP3には必ず入ってくるというぐらい、みなさん考えていらっしゃいます。お客様もやはりブランドに対してそういうものを望んでいると感じていますし、ときに政府や国の方針として提示され、そこに合わせていく必要もあると思います。

 ほかのブランドに先駆けて動くことができれば、その業界に対して早い時期からとてもポジティブな影響を与えることができる。そうした考えに基づいて、ショパールではまずは素材として、エシカルゴールドの導入を始めたのです。ルーセントスティール™(リサイクルスティール)においてはアルパイン イーグルから導入し、徐々にほかのコレクションでも増やしていくことで、2028年までにその90%以上をリサイクルするという目標を掲げました。できもしないことをただ発信するのではなく、できること、自分たちが到達できる目標を立ててしっかりと取り組み、チームとして全力を尽くすことが大事だと私たちは考えます。それをきちんとフォローアップすることで、お客様が求める透明性や、トレーサビリティというところに繋がっていくのではないでしょうか? 何らかの利があるからではなく、できることがあるならばやっていこうということですね。

メゾンが示す、ショパールの魅力と高級時計のあり方
佐藤
多くの時計を趣味にする人々にとって、所有する時計を手放して新たな時計を購入することは一般的です。時計趣味を続けるためにも価値が目減りしにくい時計というのは重要ですが、そうした時計にどんな考えをお持ちですか?

カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏
 哲学的な話になってしまうかもしれません。“なぜ人は時計をコレクションするのか”、“なぜヴィンテージウォッチがいいのか”、あるいは“なぜ人は時計を買いたくなるのか”ということ突き詰めていくと、この3年ぐらい、コロナ禍を主として時計を投資として捉えるという考えがありました。家にいる時間が増え、さまざまなことを調べる余裕ができたことを背景に、転売して値段が釣り上がったものをまた売買するということが注目を集めました。

 でも本来時計を買うという行為には、やはりクラフトマンシップや伝統であったり、自分なりにこの時計が好きだと思う理由、長いあいだ楽しむために手にしたいという気持ちがあると思うのです。コレクターのみなさんも、自分が本当に好きだったもの、好きなポイントは何だったかを振り返ると、作るのに要した時間であったり、時計の存在自体が希少だったり、そうしたところに価値をみいだしていたのではないでしょうか? この数年の流れはやはり異常でしたが、それがようやく落ち着きつつあります。時計をまた選ぶことができるようになってきたと捉えていますが、ショパールにとっては変わることなく、先ほどからお話ししているクラフトマンシップや、完成までに要した時間、伝統や技法という要素がしっかりある時計、品質の高い時計こそが、本質的に価値が目減りしにくい時計ではないかと考えています。


ジュネーブ州メイランにあるショパール本社内には大規模なショパールミュージアムが併設されている。フルリエのL.U.CEUMは時計の歴史が包括的に学べるような展示内容だが、こちらはショパール、そしてショイフレ家による140年以上の歴史にフォーカスしている。画像は2023年公開の記事「ショパール マニュファクチュール、そしてメイランの本社ファクトリーに潜入」より。

佐藤
過去製品のリバイバルや同じコレクションを長く作り続ける、あるいは過去の自社製品をオークションで買い戻したりするなど、歴史あるブランドではブランドの価値付けを積極的に行っています。これらについてどのような考えをお持ちですか?

カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏
 ショパールではこうしたこと、つまりブランドの価値付けと同様のことが自然にできていると考えています。私たちは自身のミュージアムを所有しており、ある時期のものが足りない場合はやはり自社製品を買い戻したりもしますが、近年はとても高額になる傾向がありますね。私の父(現会長のカール・ショイフレ氏)の時代は、今と同じ規模のミュージアムを作ることよりも、目の前にある新しい製品を作ることに力を入れていました。ヘリテージや歴史が持つ価値に多くのブランドやお客様が注目し始めたのは、本当に最近のことだと思います。

 私は古い懐中時計、息子は1960〜80年代のヴィンテージウォッチに興味がありますが、それぞれ興味があるものは違っています。クルマもそうですね。私は第2次大戦前の30年代〜40年代、彼は80年代〜90年代のクルマと、興味の幅というのは変わってくるものです。

 今の時代はクラシックやヴィンテージが、より注目を浴びていると思います。リ・エディションとしてヘリテージの素晴らしいものを活用したいとは考えますが、リ・エディションを出す場合には必ず自問自答しなければいけません。どんな新しい側面や要素を加えるべきかということです。ただ単に同じものを少し手直しして出すのではなく、オリジナルを持っておられる方がリ・エディションも買いたいと思ってくれるかどうか。新しくておもしろいと思われるようなものをリ・エディションとして出すことにこそ、真の価値があると思うのです。リ・エディションはコピーではありません。再解釈するということ、新たねおもしろいと思える何かが必ず加わらないと意味がないのです。


メイランのショパール本社にあるファクトリー内ミュージアムには、古い懐中時計なども展示されている。


ユニークなスタイルを持った、ムービングダイヤモンド。こんなモデルもかつては存在していた。

佐藤
ときに市場で人気のブランドというのは時代によって変わることが珍しくありません。ショパールが考える、常に人々に愛されるブランドにとって大切なこととは、どんなことだとお考えですか?

カール‐フリードリッヒ・ショイフレ氏
 ブランドに限らず、さまざまな機関、学校やレストラン、ホテルなどにおいても一緒で、人々、お客様の興味を維持し続けるためには、そこにしかない、替えの利かないサービスや完璧なクオリティをずっと提供し続けることしかないと考えています。常に新しいお客様を引きつける、若さのようなものを必ず商品に入れて出し続けていくことがとても大事なのです。どんどんお客様の世代や時代も移り変わっていくわけですが、必ずしも皆が同じものに興味があるわけではありません。好みや品質などについてコミュニケーションやバランスを取りながら飽きられないように、でも既存のお客様も大事にしながら常に完璧なもの、ほかのブランドが出せないものを出し続けていくということは、難しいことではありますが常に愛されるためには必要なことだと思うのです。

 今回、日本へのフライトのなかで見た映画はとてもいい例でした。その映画はチューリッヒのレストランが舞台で、歴史があり、今も人気の伝統あるレストランの話でした。そのレストランは3世代で通うお客様も多いような、世代を超えて愛されるお店なんですね。その店が提供しているものは料理もそうですが、変わらないよさ、そこでしか味わえない体験を得るためにお客様は通っているようでした。微調整はしているのですが、メニューは創業からずっと変わらず、とても質の高いものをお店の個性として提供しているというところが人気の理由なのでしょう。

トレンドサイクルというものはどの業界にもあり、口コミ第1位のパネライスーパーコピー 代引きブランドとしてもある程度取り入れることはもちろん大事ですが、それにとらわれすぎてしまうと、ブランドとしてのユニークさや個性は失われてしまいます。お客様が私たちに求めているもののなかには、クラフトマンシップやクオリティの高さであったり、そのレストランと同じように変わらないよさもあると思います。そうしたところはこれからも大切にしたいですね。


今回が初来日となったカール-フリッツ・ショイフレ氏。彼にはインタビューの最後にこんな質問をぶつけてみた。

“アルパイン イーグルの新作に関して、お父さんと意見交換はしている?” すると彼はこう答えた。

「もちろん! 父にはうるさいと思われているかもしれないですが(笑)。毎週のように新作の話をしていますよ。私が時計に興味を持ち始めたのは年齢的に少し遅かったですが、いったん好きになるとのめり込むタイプで、今はヴィンテージウォッチが特に好きですね。父もそれをよく知っていて、私がどんなアイデアを持っていて、どんな時計をつくりたいと思っているかを理解した上で、日々ディスカッションをしています」

 3世代が紡ぐストーリーとして始まったアルパン イーグルの開発。そのストーリーは今も広がりを見せながら、現在進行形で続いているようだ。

近年のロレックス新作のなかでも特に話題をさらったモデルをふたつ揃えて紹介しよう。

ロレックス、チューダーの新作リリース取材の準備を進めていた。そのとき誰かがロレックスの公式サイトをチェックし、すぐにデイトナのページへ飛んだ。そして驚くべきことに、ホワイトゴールド(WG)仕様の“ル・マン” デイトナ Ref.126529LNが消えているのを発見したのだ。ベンはすぐさま携帯を取り出し、これまで築いてきた人脈のなかからとある携帯番号にメッセージを送った。そして戻ってきた返事は次のとおりだ。「あなたが所有している仕様のデイトナは生産終了になりました」。さらに「それ以上におもしろいモデルが登場します」という情報も聞かされた。それから数カ月が経ち、ついにその“おもしろいモデル”が何なのか判明した。それがイエローゴールド(YG)仕様のデイトナ “ル・マン” Ref.126528LNである。幸いなことに、両モデルを同じ場所に集めて写真に収めるのにはほんの9カ月ほどしかかからなかった(皮肉だ)。

Rolex "Le Mans" Daytona 126528LN and 126529LN
ロレックス デイトナ ル・マン Ref.126529LNを1週間徹底レビュー

デイトナ ル・マンのオリジナル仕様について、オーナーの視点からベン・クライマーが深く考察している記事は必読だ。

WG仕様のデイトナ “ル・マン” Ref.126529LNはロレックスの歴史のなかでも屈指の話題作となったが、その寿命は1年にも満たなかった。昨今のロレックスとしては異例の短期間で姿を消したモデルだ。そして次に話題を集めたのは、その短命の話題作と基本的には同じだが似て非なるもの(YG製のル・マン)であった。両モデルはシルバーのインダイヤルに特徴的な“ロリポップ”型のマーカー、セラミック製ベゼルの赤い“100”表記、シースルーケースバックなど、共通のデザイン要素を備えている。しかしYGモデルはWG版とは異なり、公式サイトに掲載されることもなくカタログ外でのリリースとなった。そしてロレックスは、このモデルのHands-On取材を許可する気はまったくなかったようだ。どれほど丁重にお願いを重ねても、この9カ月間一度も実現しなかった。

Rolex Le Mans Daytona Yellow Gold 126528LN
カタログ非掲載モデル、ロレックス デイトナ “ル・マン”のYG仕様ことRef.126528LN。

正直なところ、最信頼性の日本ロレックススーパーコピー代引き専門店!WG仕様の“ル・マン”をオーナー視点でレビューしたベンのA Week on the Wristに私から付け加えるべき新たな情報はほとんどない。この時計のスペックを見てみると、直径40mm、厚さ12mmで、2023年に登場したデイトナの新型ムーブメントCal.4132を搭載している。しかしYG仕様には特別な魅力がある。私がWG仕様の“ル・マン”で気に入っている点、すなわち控えめな佇まいと、ステンレススティール(SS)に見紛う外観はこのYG仕様ではすべて覆される。こちらはより大胆で、派手で、圧倒的な存在感を放つモデルだ。

Jack Road Daytonas
親しい友人なら、こんな低品質な携帯写真を撮らせることはないはずだ。本当に申し訳ない。でも少なくとも、隣り合わせの2本の“ル・マン”を初めて目にした瞬間の記憶をこうして証拠として残せたのだから、それだけで十分だと思う。

これはあくまで個人的な印象だが、新作のRef.126528LNのYG仕様は先代のモデルよりも流通しているように感じる。初めてこの時計を目にしたのは、2024年9月に東京・中野のジャックロードというショップでWG仕様の“ル・マン”と並んでラップに包まれた状態で展示されていたときだった。そのときの価格は5500万円ほどで、約36万ドルに相当する(ちなみにWG仕様の価格は3280万円、約21万ドルだった)。この価格はかつての“レインボー”デイトナ(多くの人にとって憧れのカタログ外モデル)とほぼ同じ水準である。その後、UBSのハウス・オブ・クラフトイベントで別の個体を目にし、さらに10月にはシンガポールで開催されたIAMWATCHでも見かけた。そして最終的に、このYG仕様の“ル・マン”が友人のひとりに納品されたことを知った。ちなみに、その友人のまた別の友人も最近このモデルを入手したと聞いている。

Rolex "Le Mans" Daytona 126529LN
SNS上でどれだけの個体を見たかや、あるいは二次流通市場で現在約30万ドル(日本円で約4700万円)の値がついていることはさておき、この時計は依然として極めて希少な存在だ。ある国際的な販売業者によると、同社が顧客のために確保できたのはわずか6本未満だという。実際に何本製造されたのか、正確な数字を知る者はおそらくいないだろう(それがロレックスの流儀だ)。だが少なくとも、多くはないことは確かだ。私がこれまで見た現代のロレックスのなかでこれよりも希少だと思えたのは、ルビー・デイトナだけだった。

Rolex Le Mans Daytona Yellow Gold 126528LN
Rolex "Le Mans" Daytona 126528LN
この画像はここ数週間、私のスマートフォンの壁紙に設定されている。

ロレックスがこの時計に下したいくつかの決定について、これを48時間身につけ、あたかも自分が世界でもっともホットな時計を手にできるVIPであるかのように振る舞っているあいだに、気がついたことがいくつかあった。そのひとつ目(これは多くの人が異論を唱えるだろうが)はシルバーのインダイヤルだ。ケースカラーに合わせてインダイヤルをゴールドにするのが、選択肢としては当然だったはずだ(例えば、私の個人的なトップ3に入る“ジョン・プレイヤー・スペシャル” Ref.6241のように)。だが私は、そうしなくて正解だったと思う。その理由は正直わからないが、HODINKEEのオフィスにいる全員が口を揃えて“シルバーのインダイヤルのほうが“しっくりくる”と言ったのだから。

Rolex "Le Mans" Daytona 126528LN
Rolex "Le Mans" Daytona 126528LN
サファイア風防にレーザーでエッチングされた王冠マークは、私が撮影したほかのどのロレックスよりも際立って見える。

オリジナルのWG仕様のロレックス デイトナ “ル・マン” Ref.126529LNと、YG仕様の後継モデルとの違いは少ない(もちろんケース素材とそれに合わせたアクセントを除けばだ)。その違いのひとつは非常に微妙で、気づいたことを自慢できないほどのものだ。代わりに才能あるデザイナー、マット・トンプソン(Matt Thompson)が「ベゼルの赤い“100”の表記が少し違って見える」と指摘してくれた。この“100”はル・マン24時間レースの100周年を記念してオリジナルのモデルで着色されていたものだが、確かに彼の指摘は正しかった。

Le Mans Daytona
ロレックス デイトナ “ル・マン” Ref.126529LN。

Le Mans Daytona
ロレックス デイトナ “ル・マン” Ref.126528LN。

もちろん、撮影に使用したストロボの光には多少のばらつきがある可能性がある。それでも同じカラーバランス、照明設定、その他すべての条件を揃えた状況で比較してみると、上の写真に写っているWG仕様の“ル・マン”の赤色は、RGB(レッド、グリーン、ブルー)のすべてのチャンネルにおいて若干弱めに見える。一方でYG仕様ではこれらのチャンネルがすべて強めに出ている。念のため色マニア向けに16進コードを紹介しておくと、WGは#e43d45、YGは#f9494bだ。これを色の違いを測定する指標であるデルタE値(ΔEは色の測定と比較に使われる指標)で比較すると、その差は5.28になる。ちなみに、純白と純黒のΔE値が100であることを考えると、この差はおよそ5%に相当する。

Le Mans Daytona colors
これは何だ、ロスコか? いや、左がロレックス デイトナ “ル・マン” Ref.126528LN(WG仕様)、右がRef.126529LN(YG仕様)の色の違いだ。

なぜだろうか? 私の推測では、おそらく同じ色の塗料を使用している。しかし両モデルのセラミックベゼルは、それぞれのカラーに合わせたゴールドのベゼルの上にセラミックが重ねられている。そして“100”の部分にはセラミック製の赤色がインレイされているが、その赤色層が非常に薄いため、下地の素材の影響を受けて色味が変化している可能性があると、少なくとも私はそう考えている。オフィスの何人かは、YG仕様のダイヤルの赤色も若干濃いのではないかと指摘していた。しかしそれについて定量的な証明はできなかった。

Rolex "Le Mans" Daytona 126528LN
この時計には、ほかにも楽しむべきポイントがたくさんある。私は長いあいだ、この時計を真剣に撮影する機会を得ようと努力してきた。そしてようやく、その写真を皆さんに共有できるときが来たのだ。今回は長々と5万400ドル(日本円で約800万円)の腕時計の価値を語るつもりはない。むしろ、スマートフォンの壁紙に最適な画像を紹介しよう(そのあたりのことは私に任せてほしい)。

最終的な感想は? 何人かの読者は、実際にこれらの時計のうち1本、あるいは両方を目にする幸運に恵まれたことだろう。実際、Instagramのユーザーから「最近日本で両方試してみた」と聞かされたほどだ。もしあなたにこの2本のうちどちらか1本を手にするチャンスが訪れたとして、仮に選択の余地がないとしても、手に入る時計は間違いなく“傑作”だろう。だが個人の意見としては、もし選べるならWG仕様を選びたい。私はYG製のスポーツウォッチを身につけるタイプではないからだ。とはいえ本当に見てみたいのは、以下に掲載するデザインのSS版だ。赤いベゼルの表記もロリポップマーカーも必要ない。ただ、かつてのRef.6240のようなケース、ベゼル、プッシャー、そして最も重要なインダイヤルのデザインに回帰したモデルが欲しい。それが叶うなら、2本テイクアウトしたいくらいだ。

いつもならここで、“詳しくはこちら”とロレックスの公式ウェブサイトへのリンクで締め括るところだ。しかしこの時計は、ロレックスの公式ウェブサイトには存在しない。

まだ注目されていない独立系時計師や日本未上陸ブランド、

時計愛好家にとって、注目のブランドやモデルを追いかけるのも楽しいものですが、あまり知られていないなかにも個性的で魅力的な時計が潜んでいます。編集部では日々、多種多様な時計に触れるなかで、埋もれてしまいがちなものや、これから注目を集める可能性を秘めたモデルを見つけることがあります。今回の記事では、まだ広く知られていないものや注目されていないものの、デザイン、技術、ストーリー性の面で特にエディターたちの印象に残った5本をご紹介します。

ローガン・クアン・ラオ(饶宽) ウーウェイ
BY MASAHARU WADA

2024年は、日本をテーマにした「刻(TOKI)」オークションで刻(TOKI)オークションでHODINKEE Japanがメディアパートナーを務めたこともあり、僕にとって日本の独立時計師たちにフォーカスする特別な一年となりました。僕は実際にオークションが開催された香港を訪れ、現地のコレクターや時計ディーラーたちと交流を深めたことで中国発の独立時計師や独立系ブランドについて、より知ることができました。中国にはアトリエ・ウェンや秦 干(Qin Gan)といったブランドがあることはすでに知っていましたが、個人的に以前から興味を惹かれていたのが、独立時計師ローガン・クアン・ラオ(Logan Kwan Lao)です。

中国南部の広州を拠点とするラオ氏は、独学で時計製作を習得した人物です。中国の時計師フォーラムで学び始め、ヴィンテージウォッチの収集するなかで自ら時計を作る挑戦へと踏み出したのだそう。「浅岡肇さんとは数回、直接お会いする機会がありました。彼は本当に親切で、インターネット上でさまざまな情報を惜しみなく共有してくださいます。浅岡さんのFacebookやXの投稿を通じて、多くのことを学びました」とも話しています。ラオ氏は、一部の部品をのぞいて、基本的にムーブメント、文字盤、針、ケースなど、時計のほぼすべての部品を一から作っています。

最信頼性の日本スーパーコピー時計代引き専門店!ラオ氏がアイスバーグ(氷山)と呼ぶムーブメント。潤滑剤を必要とせず、自己始動が可能で、均等なインパルスとロッキングを実現する特許取得済みのイコールプッシュ脱進機を搭載。

そんなラオ氏の最新作であるウーウェイ(WU WEI)をあるコレクターの好意で実際に手に取る機会がありました。この時計は、一見するとシンプルですが、細部に至るまで興味深いディテールが詰まっています。特に、裏返したときにその真価が現れます。

ムーブメントは、ラオ氏がアイスバーグと呼ぶもので、その名の通りケースバック上で氷山のように浮かび上がるデザインが特徴的です。このムーブメントには、特許取得済みのイコールプッシュ脱進機が搭載されており、潤滑剤を必要とせず、自己始動が可能で、均等なインパルスとロッキングを実現しています。

製造本数は年にわずか10本程度と非常に限られており、その希少性から実物を見る機会は滅多にありません。しかし、ラオ氏のような時計師がメイド・イン・チャイナのイメージを刷新する存在として登場していることは、今後の中国独立時計業界の可能性を示しているのではないでしょうか。

詳細は、ローガン・クアン・ラオの公式Instagramアカウントへ。

クリスチャン・ラス 30CP
BY KYOSUKE SATO

クリスチャン・ラスの代表作のひとつ、 CP30

特定のブランドやモデルというよりも全般的になるが、デンマークに出自を持つブランドが個人的に気になっている。多くの人にとってはあまりなじみがないかもしれないが、現行であればウルバン ヤーゲンセン、ヴィンテージであればエケグレン(Ekegren)など、実は個性豊かで魅力的なブランドが少なくない。今、おすすめするとしたら時計師クリスチャン・ラス氏の時計だ。数年前にHODINKEEでも取り上げているが、セーレン・アンデルセン、ヴィアネイ・ハルター氏、そしてフィリップ・デュフォー氏など希代の時計師たちのもとで腕を磨き、そしてパテック フィリップ・ミュージアムのマスターウォッチメーカーを経て独立。2020年に自身初の作品となるCP30を発表した(クリスチャン・ラス氏と時計の詳細はこちらの記事を読んで欲しい)。

発芽した葉からインスピレーションを得たというテンプ受けのデザインがユニーク。

なぜこの時計に注目しているのか? 彼自身も語っていたが、クラシックな天文台クロノメーターをほうふつとさせる時計であるところだ。筆者は以前からロービートで大きなテンプを持ち、ていねいに調整された古典的なクロノメーターウォッチが大好きだ。オメガのCal.30 T2 RG(262)、ゼニスのCal.135、ロンジンの天文台クロノメーター Cal.360などは昔からずっと憧れの時計であるが、ヴィンテージを普段使いするのは自身のライフスタイル的にはかなり難しい。古典的なクロノメーターウォッチへのオマージュが感じられる現代の時計は筆者自身が好きということもあるが、高品質であることの一種の指針になるため、ぜひともおすすめである。クリスチャン・ラス以外にもパスカル・コヨン氏の時計も気になっているが、こちらはまだ実際に見たことがあるわけではないため、近いうちにぜひとも実機を目にしてみたいと思っている。

ルイ・エラール レギュレーター ルイ・エラール × ヴィアネイ・ハルターⅡ
BY YU SEKIGUCHI

ルイ・エラール自体は1929年創業と、スイスでも老舗の時計メーカーだ。高品質かつアフォーダブルな機械式時計にこだわり、日本でも大沢商会によって長年展開されている。近年はその価格を維持するための大量生産と、年々高価格化するスイス時計のトレンドが災いしその勢いを無くしていた。時計趣味を始めて長い方には懐かしいブランド名かもしれないが、始めて知る方も多いだろうと思い今回名前を挙げてみた。

実はここ4年ほど、マニュエル・エムシュCEOの指揮のもとで方針に大きな変更があり、より少量の生産かつ特別なコラボレーションモデルをアイコンとしたブランドへと生まれ変わっている。アラン・シルベスタインやステファン・クドケ、セドリック・ジョナーらファンにはたまらない時計師たちと次々に取り組みを実現するのは、マニュエル氏の手腕に他ならない。彼は、20年以上前にハリー・ウィンストン、ジャケ・ドローでそのキャリアをスタートさせたのち、自身でロマン・ジェローム(RJとも呼ばれていた)を設立。独創的な時計づくりとクリエイティビティあふれるコラボレーションを特徴としていた。

109万4500円(税込)。ヴィアネイ氏のデザインエッセンスがこのプライスで味わえるのは、またとない機会かもしれない。

ヴィアネイ・ハルター氏と語る、マニュエル・エムシュCEO。実は近年のコラボーレーションウォッチの先駆けだ。

コラボレーションというのは考える以上に三方よしの形にまとめることが難しい。それを独自色の強い独立時計師と実現してみせるのは奇跡に近い。が、このレギュレーター ルイ・エラール × ヴィアネイ・ハルターⅡは、スチームパンクの世界観にインスパイアされたリューズや針、ベゼル上のリベットなど、ヴィアネイ・ハルターを感じるディテールを確かに宿しつつ、ケースデザインやレギュレーター機構を軸にあくまでルイ・エラールであり続けている(価格も十分に彼らのゾーンに収まっている)。

僕はRJ時代からマニュエルと親交があり、彼のつくる時計が大好きだ。今でもタイタニック DNA スチームパンクを所有しているし、他に替えられない魅力を宿すという意味で、彼は一流の時計プロデューサーだ。CEOによって時計ブランドが様変わりする例は多くあるが、ルイ・エラールは今、その好例の一番手に挙げられるだろう。心が踊るようなマニュエルの時計に、ぜひ注目して欲しい。

セイコー アシエ(と、20世紀終盤のユニークなセイコー)
BY YUSUKE MUTAGAMI

まだあまり注目されていないがおすすめしたいというテーマを聞いた時に、ふと頭に浮かんだのがこの時計だった。クレドール ロコモティブの復刻を聞き、オリジナルモデルについてリサーチをかけていたときに発見したブランドで、セイコー アシエという。1979年に約1年間だけ販売され、当時のクレドール(CRET D'OR)ブランドとともに現在のクレドール(CREDOR)へと再編されたという話があるが……、公式サイトからもその存在自体が削除されており定かではない。貴金属を素材とする高級腕時計を目指した同時期のクレドールに対して“ステンレス”を素材とした高級腕時計として誕生したこともあってか、アシエのデザインはクレドールの華やかさに対して控えめで、慎ましい。ケースの造形も直線が多用されていて、シャープさが際立つ。しかしステンレス製とはいえ高級時計を謳うだけはあり、ケースの造形は高級感があり堅牢、写真のモデルではメッシュブレスもほぼ遊びがなく、密に編み込まれている。以前、何も言わずにマーク・チョー氏に手渡した際には、その重厚さからプラチナかと確認が入ったりもした。

そして何よりの推しポイントは、(すべてのコレクションがそうとは断言できないが)同時期のクレドール同様にジェラルド・ジェンタデザインの時計であるということだ。まだその目で確認できていないが、裏蓋の内側には“Gerald Genta Swiss”の刻印が入っているという情報も得ている。残念ながらロコモティブは手に入れられなかった僕にとって、この時計が唯一のジェンタウォッチとなっている。

裏蓋下部にある、“CASING IN SWITZERLAND”の刻印が見えるだろうか?

今回はアシエを例に挙げて話をしたが、1970年代から1990年代のセイコーにはまだまだ注目されていないユニークなモデルが数多くあると思っている。今年未来技術遺産に登録された1978年のセイコー クオーツ シャリオもそのひとつだし、90年代のセイコーSUSにもとんでもない数のバリエーションがある。先日SUSでブレスレット一体型のパーペチュアルカレンダーモデルを見つけたが、IWC インヂュニアのような雰囲気もあって即落札した。また、ちょっとポップなところとしては90年代のアルバも面白い。この時期は定期的にディズニーコラボも行っていたが、(手放してしまったが)そのなかにはレベルソのようにケースが反転するレクタンギュラーモデルもあったりした。それぞれの値段も手ごろながらとにかく混沌としていて、この時期のセイコーは探しているだけで楽しくなる。

ただ、このアシエの電池交換のために街の時計店を訪れた際、古いセイコーを保有するにあたっての注意喚起を受けた。セイコーは生産終了後の部品保有期間を通常7年、高級ラインで10年と定めている。海外での人気の高まりもあり、この時期のセイコーの修理依頼も増えたらしいが、場合によっては対応そのものが難しいという。そのことを十分理解し、付き合っていければと思う。

アウェイク ソンマイ
BY YUKI MATSUMOTO

最近のマイクロブランド業界では、エナメル、ストーン、漆といった天然素材を使ったダイヤルが注目を集めている。その人気ゆえに市場はやや飽和状態に感じられるものの、まだまだ知られていない天然素材を使った手ごろなモデルも存在する(最近HODINKEEで取り上げたデニソン、バルチックなどがいい例だ)。そして私もその動向に注目しているひとりだ。私の時計収集のモットーは“機能はシンプルに、デザインは派手に”なので、3針かつ質感のあるカラーダイヤルを見かけると、ついついスペックページを開いてしまう。

口コミ第1位のオーデマピゲスーパーコピー代引き専門店そんななか見つけたのがAWAKE(アウェイク)だ。彼らが手がけるSơn Mài(ソンマイ)コレクションは、ソンマイ(天然漆)技法と純銀箔を組み合わせた、時計製造では前例のないアプローチが特徴だ。

ソンマイとは、ベトナムの伝統的なサンドラッカー技法のひとつ。何層にも天然ラッカーを重ね、ていねいに磨き上げることで鏡面のような光沢を生み出す技法であり、ベトナム文化を象徴する芸術でもある。さらにそこから純銀箔のギルディングを組み合わせることで、深みのある表情を生みだしている。これらはすべて10〜15時間以上をかけて手作業で製作。なおケース径は39mmで、内部には約70時間のパワーリザーブを誇るラ・ジュー・ペレ社製自動巻きCal.G101を搭載している。

ソンマイダイヤルも美しいのだが、夜光の技法も個人的には好きなポイントだ。AWAKEの夜光デザインは、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』という著書の一部、“光と影の対比”から着想を得ている。同著では、美しさは物との繊細な関係性や、その神秘性を保つ光の戯れに宿るとされている。ソンマイモデルでは、針やインデックスのトップに夜光を塗る従来の構造ではなく、ダイヤルの奥行きを際立たせるよう、薄く精密に加工されたスーパールミノバ BGW9をベースに、ファセット加工とポリッシュ仕上げを施したスティール製のパーツを取り付けているのだ。

1950ユーロ(日本円で約32万円)という価格も、これだけの技術と美しさを詰め込んだものとしてはお手ごろといえるだろう。AWAKEは天然素材ダイヤルが注目を集める昨今のマイクロブランド業界のトレンドをうまく捉えており、これから注目を集める可能性を大いに秘めている。今後の展開に期待したい。

H.モーザーを傘下に持つ メルブ リュクス(MELB LUXE) がアジェノー(AGENHOR)とのパートナーシップを強化

アジェノー社(Agenhor SA(Atelier GENevois d’HORlogerie))と、メルブ リュクス(MELB Luxe)グループ(H.モーザー、オートランス、プレシジョン・エンジニアリング社が所属)は、メルブ リュクスがジュネーブの有名な時計工房であるアジェノー社に出資することで両社のパートナーシップをさらに強化することを発表しました。今回の少数株の取得は家族経営会社のメルブ リュクスによる統合の一環です。

●(左から)メルブ リュクスのオーナー兼H.モーザーCEOのエドゥアルド・メイラン、アジェノー社のニコラス、ローレン・ヴィーダーレヒト兄弟

H.モーザーとオートランス は、オーデマ・ピゲ コピー系列会社のプレシジョン・エンジニアリング社が供給する調速機構用の部品を含め、ムーブメントの設計、開発、製造までを行う自社一貫製造体制を敷いています。アジェノー社の専門家の技術や知識が必要な場合は、プロジェクトごとに臨機応変に利用することができ、透明性も完全に保証されます。この提携は、互いに尊敬し合う企業間の協業を促進したいという共通の願いの表れでもあります。
メルブ リュクスのオーナーおよび H.モーザーのCEOであるエドゥアルド・メイランは、アジェノー社の取締役会に名を連ねるとともに、自身の起業家としてのビジョンと高級時計に関する深い知識を提供します。

●H Moser&Cie. 6902 1201 Streamliner FlybackChronograph

絆の深化
アジェノー社とメルブ リュクスは、哲学と価値観を同じくし、強固な歴史と確かな基盤を持つ組織です。両社は、規模は違っても、発展と成長の段階にあり、さらに前進したいという意欲は全く衰えていません。またどちらも独立系の家族経営会社で、経営が若い次の世代に移ることで新しい風が吹き込まれつつあります。したがって、これまで築き上げてきた絆をいっそう深化させたいとの思いが生じるのはごく自然なことでした。
ニコラス&ローラン・ヴィーダーレヒト(Nicolas and Laurent Wiederrecht)兄弟が、アジェノー社を共同所有者しており、ニコラスの言葉は注目に値します。

「H.モーザーの活気はもの凄い。H.モーザーとアジェノー社はすでに何年も刺激的な協業を重ね、その間にさまざまな開発を成し遂げたことで、両社の提携、そしてそれぞれのブランドを補い合える関係性は互いの創造性を高めるものであると確信しました。アジェノー社の独立性は保証され、今後も機密を厳守しつつ、既存の顧客および見込み顧客に変わらぬ手厚いサービスを提供します。この戦略的提携によって安定性はよりいっそう確かなものとなります。」

一方、H.モーザーCEO、エドゥアルド・メイランは次のように喜びを語っています。

「今回の株式取得は H.モーザーとオートランスに新たな活動をもたらすものです。大半の権限はヴィーダーレヒト一族の手に残り、アジェノー社は自由に開発を行い、必要に応じていつでもメイラン一族のサポートを受けることができます。私たちが提供するのは財務面の安定性であり、プレシジョン・エンジニアリング社の調速機構です。モジュールやムーブメントの戦略的な供給も保証されます。まさに、関わる者すべてにとってWin-Win の関係です。」

数の強み
大手グループ企業によって全体のルールが決まるような非常に競争の激しい業界において、メルブ リュクスを通してアジェノー社とH.モーザーがパートナーシップを締結することは、戦略的に非常に重要な動きです。両社が共により強く、さらなる創造性を発揮できる革新的で安定した組織となります。互いの協力の下、2つのブランドがその開発に強い関心を寄せるアジェノー社のムーブメントを手始めとして、幅広い活発な開発プロジェクトが展開される予定です。また、メルブ リュクスグループがフランス語圏に支社を持てたことも今回の株式取得のもう一つの大きなメリットです。

[メルブ リュクス(MELB LUXE)]
メルブ リュクスは、伝説的なジュウ渓谷を拠点とする家族経営の独立系グループです。時計製造に関するノウハウと専門性技術を広めることを目的とし、H.モーザー、オートランス、プレシジョン・エンジニアリング社の株式を所有しています。

パネライの新しい複雑時計が伝説のラジオミール コレクションに

Watches&Wandres新作「ラジオミール アニュアルカレンダー」~パネライの新しい複雑時計が伝説のラジオミール コレクションに

すべてが始まった原点
パネライ家の遺産は、1世紀以上に渡ってイタリア海軍のために製造してきた精密機器と密接に関係があります。イタリア海軍の依頼に応えて高精度の計器を供給するために、グイド・パネライが1916年に特許を取得したラジオミール(暗闇での視認性を高めるために発光するラジウムベースの物質)がすべての始まりでした。

アーカイブの証書は、ラジオミールのプロトタイプが1935年に発表されたことを示しています。何年もの間、文字盤のサンドイッチ構造は徐々に調整され、現在は重ね合わせた2枚のプレートのみとなりました。その他の改良点としては、リュウズプロテクターデバイス、そして新しい発光物質のルミノールです。パネライ時計スーパーコピー n級品軍用に厳密に製造された時計を、軍は1970年代初頭まで使用し、その設計は軍事機密として保護されてきました。

オフィチーネ パネライは1992年に商用時計市場に参入し、3つのコレクション、44mmサイズのルミノールとルミノール マリーナ、42mmサイズのマーレノストゥルム クロノグラフを発表しました。各コレクションから10本のリファレンスが限定品としてラインナップされ、1993年9月10日にラ・スペツィア軍港で披露されました。この式典には、サー アイモーネ・ディ・サヴォイアの子息であり、当時のイタリア海軍潜水部隊の最高責任者、第5代アオスタ公アメデーオが出席しました。

ヴァンドーム グループ(現在のリシュモン グループ)がパネライを買収した1997年に公開されたのはラジオミールだけでした。PAM21というモデルのプラチナケースバージョンが、初のヴァンドーム スペシャル エディションとして60本限定で発表されたのです。

この買収により、パネライの歴史は現代へと発展しました。サン・ジョヴァンニ広場の歴史あるブティックを再開し、ヌーシャテルにパネライ マニュファクチュールを建設し、スイスの高級時計製造と革新的な技術がイタリアの魂に融合しました。100年以上もの間、様々な用途でパフォーマンスを発揮するために開発された革新的な機器は、進化する技術的ニーズ、パネライの研究による未来へのプロジェクト、戦略的パートナーシップ、サステナビリティに対応し、そして現代のヒーローに力を与えます。

これらのイニシアチブには、プレコンシューマーから得られるリサイクルスティール(最大95%)から構成される次世代金属であるeスティール™が含まれます。このリサイクルスティールは、スイスの時計製造産業を含む様々な業界から得られるもので、ヴァージンスティールを使用した場合と比較して、二酸化炭素の排出量を大幅に削減することが可能です。さらにIOC-UNESCOとのパートナーシップによって、より多くの持続可能で公平な社会の実現を目指します。


画期的なパネライ初のアニュアル カレンダー機構
秒、分、時間、日付、曜日、そして1年の各月という複雑な時を告げます。この貴重で新しいパネライ自社製ムーブメントは、ラジオミール コレクションのために特別に開発されました。

アニュアルカレンダーは洗練された複雑機構であることで知られていますが、ここでもパネライらしいスタイルで、常に即座にはっきりと表示を読み取れるようにムーブメントを開発しました。実際に、ダイヤルは必要な情報を完全で明確に表示できます。デイトウィンドウは3時位置に配され、2つのダイヤル開口部から曜日と日付が表示されます。ムーブメント内のカムによって外側のディスクが月に一度回転することにより、3 時位置の固定矢印で現在の月が指し示されます。

また、30日の月と31日の月の変更は、機構によりそれぞれ自動で行われます。調整は年に一度のみ、2月末に行う必要があります。いったん月と日を設定した後は、その視認性と機能性に注目するだけです。ケースの左側にあるコレクターをクリックするだけで日付を変更できます。

ラジオミール アニュアルカレンダーは自動巻きP.9010/ACキャリバーを搭載しています。このムーブメントには、コンプリケーションの製作におけるパネライのDNA、つまりイタリアンスタイルと才能にスイスの時計製造の専門知識を融合させた魅力が反映されています。

サファイア クリスタルのオープンケースバックからは、魅力的な複雑機構を鑑賞できます。メゾンを象徴するサンドイッチ ダイヤルには、コンプリケーションの名前であるCalendario Annualeと各月の名がイタリア語で記されています。

象徴的なラジオミールのデザインディテールが、クッション型の45㎜ケース、円錐型のリュウズにフィーチャーされています。スーパールミノバ®で満たされたサンドイッチダイヤルは、サンブラッシュ加工とグラデーションカラーで仕上げられ、この時計が特別なモデルであることを表しています。

技術革新を追求するパネライの精神が、この新しいムーブメントと独自素材からつくられたケースを組み合わせています。PAM01363は45㎜のパネライ ゴールドテック™ケースに、中央の明るい色からエッジの暗いグラデーションへと移行するサンブラッシュ仕上げのブルー シェード ダイヤルと、手染めブルーのマットアリゲーター ストラップがセットされています。パネライ ゴールドテック™は、パネライ独自のフォーミュラでプラチナと銅を金に配合し、強烈な赤のニュアンスをゴールドにもたらしています。

このアニュアルカレンダーは、それが体現する遺産と同じくらい注目に値する複雑時計であり、細部にまでこだわり、時計の美学と信頼性に喜びを求める、審美眼の高い時計愛好家を魅了します。そしてパネライは、そのイタリアのルーツを再確認するエクスペリエンス エディション、PAM01432を発表します。時計を購入することで、オーナーは想像を超えるイベント、メゾンの価値観に浸るエクスペリエンスに参加できるようになります。エクスペリエンス エディションは、45㎜のプラチナテック™ケース、サンブラッシュ仕上げのバーガンディ シェード ダイヤル、手染めのブラック マットアリゲーター ストラップが特徴です。この時計のオーナーは全員、イタリアの首都、永遠の都ローマへの特別な旅へ招待されます。イタリアの職人技、文化、史跡のツアーを組み合わせたイベントを通じて、オーナーはブランドの世界にダイブします。

2つのリファレンスはどちらも、調節可能で時計の落下を防ぐ安全性の高いパネライBDRバックル(観音開きのバックル)を備えており、PAM01363にはゴールドテック™製、PAM01432にはホワイトゴールド製が、ケースにマッチするエレガントなアクセサリーになっています。ラジオミール アニュアルカレンダー コレクションはブティック限定発売です。

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Watch &Wonders 2023で拝見することができた実機写真をお送りします。


ブルー文字盤とゴールドテックケースの組み合わせ。
月を外周に配置し、溶け込ませることで針を増やさず複雑性を感じさせないデザイン。


ダイヤルのグラデーションの様子が伝わりますでしょうか?


レッド文字盤とプラチナテックケースのモデル。


プラチナの輝きと、レッドのグラデーション…


ムーブメントはP.9000系にアニュアルカレンダーを追加したP.9010/AC。


大迫力!


[仕様]
Radiomir Annual calendar
PAM01363

Movement:自動巻きメカニカル、P.9010/ACキャリバー、
・16リーニュ
・厚さ7.90mm
・40石
・振動数28,800回/時
・インカブロック™耐震装置
・2バレル
・ 構成部品316個

[Functions]
時、分、秒、アニュアルカレンダー
Power Reserve:3日間

[Case]
径45㎜
ポリッシュ パネライ ゴールドテック™ケース
・ベゼル
・サファイアクリスタルシースルーケースバック
・コランダムサファイアクリスタル風防
Waterproof:10気圧(~100m)

[Dial]
サンブラッシュ仕上げのブルー、夜光アラビア数字とアワーマーカー、3時位置に日付と曜日、9時位置にスモールセコンド、エッジに月表示

[Strap]
ダークブルーアリゲーター、ポリッシュ パネライ ゴールドテック™製 BDRバックル


【仕様】
Radiomir Annual calendar
PAM01432

[Movement]
自動巻きメカニカル
・P.9010/ACキャリバー
・16リーニュ
・厚さ7.90mm
・40石
・振動数28,800回/時
・インカブロック™耐震装置
・2バレル
・構成部品316個

[Functions]
時、分、秒、アニュアルカレンダー
Power Reserve:3日間

[Case]
径45㎜
ポリッシュ パネライ プラチナテック™ケース
・ベゼル
・サファイアクリスタルシースルーケースバック
・コランダムサファイアクリスタル風防
Waterproof:10気圧(~100m)

[Dial]
サンブラッシュ仕上げのレッド、夜光アラビア数字とアワーマーカー、3時位置に日付と曜日、9時位置にスモールセコンド、エッジに月表示

[Strap]
ブラックアリゲーター、ポリッシュ ホワイトゴールド製BDRバックル

Officine Panerai is not the owner of the Super-LumiNova® and Incabloc® trademarks.

【お問合せ】
オフィチーネ パネライ時計コピー n級品
0120-18-7110


[パネライ]
1860年にフィレンツェで時計店、時計工房、時計技師学校として創業し、長年イタリア海軍、主に特殊潜水部隊に精密機器を納入してきた歴史をもちます。ルミノールやラジオミールを含むパネライが開発した製品は、イタリア海軍の軍事機密として長く門外不出とされてきました。リシュモングループの傘下に入り、国際市場にデビューしたのは1997年のことです。
今日ではヌーシャテルに自社工場を構え、ムーブメントの開発から製品製造まで一貫して行うマニュファクチュールブランドへと成長しました。イタリアのデザインとスイスの卓越した時計製造技術を融合させたパネライの時計は、世界中の正規代理店と直営ブティックにて取り扱っています。