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下駄先生への感謝。

豊島区在住            

70歳 女性
 
昭和27年当時の中学校の図書館には本はまだ今ほど豊富には揃っていませんでした。私が一年生の時の担任の男性教師は夏休みに入る前日、私に10冊の文庫本と一冊の大学ノートを手渡し「これを読んでノートに読後感を書いてみなさい」とおっしゃいました。以来卒業まで先生は担任が変わっても私に文庫本を貸しては感想文を読み、また10冊貸して下さるという授業外のご指導を続けてくださいました。お陰で中学生には難解なモーパッサンの女の一生や脂肪の塊、ボヴァリー夫人や赤と黒も懸命に読み、読書の習慣が身につきました。たぶん私だけでなくクラスの数人は「下駄」というあだ名のこの国語の先生に啓発されて「趣味は読書」となったことでしょう。 今でも「下駄先生」に深く感謝しております。