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5年振りに家族に笑顔が戻りました。

当協会に相談してから3ヶ月後、5年前に家出した長男との再会が実現したお母様より、当協会にお礼のお手紙を頂きました。5年という長い間のお母様のお気持ちや、家出した長男の思いが綴られています。

5年振りに家族に笑顔が戻りました。

行方不明者の家族へのインタビュー ~残された家族の不条理~

2003年10月6日、兵庫県尼崎市から行方不明になり7年間その所在、生死、失踪の­動機さえわからない「高見 到」さんのお父様へのインタビュー2011/01/08

失踪という「問題」の在り処について――「失踪者」の家族の視点から――(第三回)

京都大学 人間・環境研究科」に在籍する中森 弘樹氏の論文「失踪という「問題」の在り処について――「失踪者」の家族の視点から――」第三回目。


http://mps.or.jp/pdf/201008.bk.pdf

失踪という「問題」の在り処について――「失踪者」の家族の視点から――(第二回)

京都大学 人間・環境研究科」に在籍する中森 弘樹氏の論文「失踪という「問題」の在り処について――「失踪者」の家族の視点から――」第二回目。

http://mps.or.jp/pdf/201005.bk.pdf

失踪という「問題」の在り処について――「失踪者」の家族の視点から――

「京都大学 人間・環境研究科」に在籍する中森 弘樹氏から論文を頂きました。

中森氏は、社会学(社会病理学、死の社会学、臨床社会学など)を専攻され、失踪者の家族社会学(失踪者の家族が、失踪者をどのように捉えるかという研究です。)の研究をされております。

今後、3回にわたり、中森氏の論文を掲載させて頂く予定です。

失踪の関する様々な問題を、社会学の見地から考察し、大変興味深い素晴らしい内容です。
是非、下記のPDFをご覧ください。

【失踪という「問題」の在り処について――「失踪者」の家族の視点から――】

http://mps.or.jp/pdf/201004.bk.pdf

行方不明者問題について 

平成22年4月13日

フランス人ジャーナリストのレナ・モージェさん、カメラマンのステファン・ルメルさん、ベトナム在住のジャーナリストで今回、コーディネーター兼通訳を担当して頂いた森淳さんからの取材訪問を受けました。

今回の訪問の目的は、日本での行方不明者の動機や原因および捜索活動などを取材し「日本の文化や日本社会の現状などを知りたい」とのことでした。

当協会からは事務局の古内と林崎が応対に当たり、約3時間の対談が行われました。

当協会からは主に当協会の活動とその趣旨および日本の行方不明者数、行方不明者の最近の傾向、具体的なケースなどについて話しました。

以下は主な内容です。

・当協会の活動趣旨
1)当協会は行方不明者の問題を各家庭、各個人の問題ではなく社会問題の一つとして考えている。

2)行方不明者に関しては、特に以下の行方不明者の早期発見とその後のケアが必要であり、社会を構成する行政、地域、企業、住民が協力体制を構築することが必要と考えている。
 
①「高齢化社会に伴い増加している認知症高齢者の行方不明」
②「うつ病患者の行方不明者」
③「自殺場所を探すための行方不明者」
④「未成年者の行方不明者」

3)残された家族に関しては、生死が判然としない行方不明者を抱える家族の不条理感を軽減させるための様々な支援(専門家によるカウンセリング・行政への手続方法の助言、法律問題への助言など)

4)行方不明者問題が社会問題であるならば、行方不明者捜索に関わるコストを社会が負担出来るようなシステムの構築。


・日本の行方不明者総数と最近の傾向
1)日本の行方不明者の総数(警察への捜索願いの提出件数)は 毎年、10万人前後プラス・マイナス2万人程度の数であるが、当協会への相談内容を検証すると行方不明者の動機に変化が見られる。

2)以前の行方不明者の動機は借金苦、生活苦、結婚問題、夫婦間の問題、不倫問題などが原因と考えられるケースは多かった。
これは、新たな生活を行うための『前向きな行方不明(当協会の分類)』である。

3) ここ数年は、長期に渡る不景気による失業・就職難などの理由 が増え、所謂ネットカフェ難民の増加とも関連性が考えられる。

4) 失われた10年とロストジェネレーション世代に無目的な失踪が増えている。また、この世代の特徴として、相談できる友人や知人が少なく、独身者であり、厭世感が強い者やうつ病を患っている者は「死ぬ場所を探す目的での家出」を行い、自傷、自殺に至るケースが増えている。
日本では、自殺者が10年以上にわたり、3万人を超えている。
自殺を食い止める為にも、行方不明者の早期発見が必要である。

5) 高齢化社会に伴い、認知症高齢者の行方不明者が増えている。


・具体的なケース
1)発見・保護されたケース(3例)
2)遺体で見つかったケース(2例)
3)未発見のケース(2例)


・次に、レナさんから頂いたフランスでの行方不明者問題に関するお話の概要は以下のとおりです。

1)フランスの行方不明者の総数は年間で1,000人程であり、特徴としては成人の家出は少なく、未成年者の行方不明が多い。

2)未成年者などの行方不明者は犯罪に巻き込まれているケースが多く、特にレイプ、性犯罪などに巻き込まれているケースが多い。

3) 大人の家出では、夜逃げの様な逃亡のケース(新たな生活を行うための『前向きな行方不明』)は少ない。

4) 捜索の手段としてTVなどのメディアを利用しての情報公開も盛んであり、多くの事案が解決している。

5)民間の団体が捜索支援を行うケースも多い。その場合には、各行方不明者毎に捜索支援団体が立ち上げるケースもある。

*これは、家族の家出や自殺に「後ろめたい感情を抱かない」や恥の感情を抱かない」文化的土壌の違いもあると思われる。

*また、情報を公開することは、行方不明者の家族同士が精神的なケアの為に交流を行う際も有効である。

*行方不明者を持つ家族も、自殺者の家族、犯罪被害の家族と同様に大きなストレスを受けるため、精神的なケアは必要である。

6)フランスはEU加盟国であり、スペイン、イタリアなどの他の国と国境を接しているが、行方不明者が国境を跨いで、他の国に行く事例は少ないと思う。殆どが国内で解決していると思う。

7)自殺者は増えており、自殺者の家族と同様に行方不明者の家族も自責の念を抱えている。


上記のとおり、主な日本側とフランス側の行方不明者問題に関する相違は、①「行方不明者の総数と動機」②「行方不明者に関する情報公開」だと考えられる。

①に関しては、フランスの統計を入手し、再度、検証する必要があるが、総数と動機の差異を様々な角度から検証する必要があるだろう。

②に関してはフランスの行方不明者が犯罪に巻き込まれているケースが多いとの話から、事件として行方不明者に関する情報が公開されているとも考えられ、その点は日本の行方不明者問題と違いがあるとも考えられる。

しかし、現在の日本で増えている「高齢化社会に伴い増加している認知症高齢者の行方不明」、「うつ病患者の行方不明者」、「自殺場所を探すための行方不明者」、「未成年者の行方不明者」に関する情報を公開し、早期発見のシステム構築は、日本の社会問題である高齢化、自殺者の増加に対処するために必要なことであると考えられる。


*当協会では、「高齢化社会に伴い増加している認知症高齢者の行方不明」、「うつ病患者の行方不明者」、「自殺場所を探すための行方不明者」、「未成年者の行方不明者」の早期発見のために、行方不明者の移動手段である電車、バス、タクシー会社と協力を行っております。

現在、ご協力頂いている会社様は、次のとおりです。

★東武グループ日光交通株式会社様 
★東武鉄道 日光駅様

電車、バス、タクシー会社様のご協力をお待ちしております。

事務局長 古内

たいせつなこと

東京都港区にて地域安全活動、防犯活動、清掃活動等のボランティア活動を行っているTakanawaヘルファイターの代表富樫様より、現代社会の人間関係に関するご意見が寄せられました。
Takanawaヘルファイターでは、日本行方不明者捜索・地域安全支援協会のHPに掲載されている行方不明者の捜索活動にもご協力を頂いております。
Takanawaヘルファイター代表富樫様からのご意見を以下にご紹介させて頂きます。


「たいせつなこと」

生きる それは、お互いに支え合うということ。
もし、それが崩れてしまうと人はぐれてしまう。
その現状が今あります。
支え合えなくなってしまっている現状をどうにかするには、その原因をしり、原因を取り除くこと、そうすればまた、明るい社会が戻ってくる。

大切なのは、本当の人と人のつながりであると思います。
本当の友達 本当の恋愛 本当の自分失われているのではないでしょうか。

最近は、デジタル化や高層マンションの建設により、近所の人とふれあいがなくなり、また、悪いことをしている人に注意すると逆ギレする人が増え。
そして、親子でさえも、親は子供にいそがしいと言い一緒になかなか遊ばない親子も増え、子供は、公園にゲーム機をもっていき、公園でゲーム。
友達の家に行く子供は、友達とゲームをして会話は減る。
絶対にこの現状おかしいと思いませんか。
昔に比べ、親は子供を愛さなくなっているのではないでしょうか、すべて自分の自己満足で終わっているのではありませんか、愛しているつもりではないですか。
友達に相談をすることができますか、何人も友達がいるのに5人くらいにしか相談できないんじゃないですか、ましては1人も相談することができる友達がいないんじゃないですか、友達のつもりではないですか。
こういう現状が生まれたのは、インターネットの普及のせいではありませんか。
最近は、掲示板などですぐ自分と共感してくれる人が見つかり、その結果ネットでの友達はいるけどなんてひと、いるんじゃないですか、しかしその前に、わかってほしいのですが共感したから友達ではないと思います。必ず僕は最低3回は、友達と言い合い喧嘩をしています。本当に信頼できる人こそが友達であると思います。
最近は、ぐれている子が多いと僕は思います。
ぐれる子の原因はこの二つだと思います。家庭環境 学校環境
少年の非行が増えてきましたが、注意するだけで非行は収まりません。
強制的に抑えているのが、今の現状です。
昔は、親から注意されてやめる子が多かったのですが、注意されると逆にエスカレートするケースが多いと思います。
では、なぜ止めないのでしょうか。
それは、親も子を愛すことが少なくなり、近所の人も触れ合わないがために、その子の相談も受けられず、その子は誰にも甘えることができず。
ただ、周りからふてきされるだけになり、何もかもが嫌になってしまってしまいます。
家出する人も後を絶ちません。
まずは、親が子を本当に愛し、近所のひと同士で一人一人を育てていくことが重要です。
インターネットなども掲示板など、自分でそうなるはずじゃないのになってしまうことが数多くあると思います。
便利な世の中、忘れてしまっていることが多いのではないでしょうか、両親は、子供の目線になってほしいところです。子供のこと子供からの相談、いそがしいから、仕事があるのよじゃなくて、ちゃんと聞いてください、それだけで絶対この世の中は変わります。
みんなで、注意していたあの時代のように、みんなで駄目なことはダメと、しっかりと言って行こうではありませんか。
インターネットの掲示板を見てしまうということは、友達がいないということです。
きずいていないかもしれませんが、そうなんですよ。
最近なぜか、メル友募集 友達募集 彼氏募集 彼女募集という掲示板が、たくさんあります。
学校では、素直に自分の意見を出せない環境があるのではないですか、それは1人だけで変えられるものではありません。みんなが1人1人協力してやっていかないといけないと思います。
人は変われる一緒なら 絶対変われます。時間はかかりますし大変ですし、しかしそれを乗り越えなくてはいけません。
いい世の中にするには、そう楽には行きません、今のうちです。
いまだから、やっていこうではないですか、学校も親も、お金のことを1番に考えているのではないですか、最近の子供もお金のことばっかいてます。
女性でのアンケートで、彼氏にする人結婚する人1番にお金だそうです。
こどももそう言い始めています。
きれいごとであるかもしれません。
人間性を問う時代からお金を問う時代になっているのではないですか。
正直、自分が良ければいいと思っているんじゃないですか、ここで共感している人うなずいた人、真剣に読んでる人は絶対に変われます。
人と人の繋がり、本当の人と人の繋がりがないから非行が増えてきているのではないですか、少年犯罪がなんでこんなにあるのか、親の責任です。
ある記事を読んだことがあります。誰かが殺されたりしたとき、テレビでよく近所の人にお話を聞いているときには、いつも「よく大声がきこえました」「よくケンカしてました」「よく子供が泣いてました」なんて言っているかたは、聞こえてたのに、何もしなかったわけじゃないですか、そこで警察とかに言っていれば、助かったのではないでしょうか、今この世の中地域で1人1人をそだてて、ご近所さん同士仲良くやっていて、本当の友達がいて、親がしっかり自己満足でなく愛していけば、もっといい世の中に生まれ変わると思います。
自分のプライドを持って動くのではなく、仲良く心から、無理せず笑顔が出る世の中にしたいです。

平成22年1月7日  Takanawaヘルファイター代表 富樫 泰良
最後までお読みいただきありがとうございます。
リンク http://d.hatena.ne.jp/rikkyo135/