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リック・オウエンス(Rick Owens)は、2026年春夏メンズコレクションを2025年6月26日(木)にフランス・パリで発表した。

“神殿”を中心に据えて
リック・オウエンス 2026年春夏メンズコレクション - 無骨なレザー、身体への集中|写真35
"神殿"を意味する「テンプル」と題した今季のリック オウエンスは、会場の中央にまさに神殿のような大がかりなセットを設置。そびえ立つ中央の神殿に向かって、空高く設置されたランウェイをモデルが歩いてきたかと思えば、はしごを登って天頂へと登っていく。

身体性を強調
クロムハーツスーパーコピー代引きリック・オウエンス 2026年春夏メンズコレクション - 無骨なレザー、身体への集中|写真12
モデルたちが空中のようなランウェイや水の中を歩いていき、まるで自らも神殿の一部となったかのようなショー演出は観客たちの意表を突き、会場では大きな歓声が上がった。身体を彫刻的にとらえるショー演出と連動するように、身体性を浮き彫りにするようなピースが散見されている。

リック・オウエンス 2026年春夏メンズコレクション - 無骨なレザー、身体への集中|写真19
身頃部分が丸ごと空いているデザインのケープをはじめ、神殿を昇っていく際には命綱として機能していたハーネスやスタッズを並べたレザーストラップ、ネックラインの大きく開いたシースルーカットソーなど、身体に意識を向けさせるようなアイテムが目を引いた。また、ボリュームのあるブーツカットパンツと厚底のブロックヒールシューズを組み合わせた、身体を拡張するようなボトムスのシルエットも印象的だ。

無骨なレザーアイテム
リック・オウエンス 2026年春夏メンズコレクション - 無骨なレザー、身体への集中|写真26
マダム・グレやマドレーヌ・ヴィオネなどヨーロッパの美的感性に影響を受けてきたリック オウエンス。ヨーロッパの洗練されたスタイルに、自身のルーツであるアメリカ的な大胆さ、率直さを投影してクリエーションを行ってきた。

リック・オウエンス 2026年春夏メンズコレクション - 無骨なレザー、身体への集中|写真22
今季のコレクションでは、その率直さが意識的にクリエーションに反映されている。象徴的なのは、素肌に重ねた無骨なレザーのピースだ。特に躍動するロングフリンジが特徴的で、流れるようなフリンジを編み込んだジャケットや、裾からフリンジが揺れ動くスエードパンツなどが登場。

リック・オウエンス 2026年春夏メンズコレクション - 無骨なレザー、身体への集中|写真27
パワーショルダーのレザーブルゾンや、大きな襟がせり立つジャケットなどリック・オウエンスらしい構築的なアイテムも散見された。また、ニューヨークのパンクバンド「スーサイド」のサウンドをイメージした、重厚なレザージャケットも披露されている。

きらめく水面のような装飾
リック・オウエンス 2026年春夏メンズコレクション - 無骨なレザー、身体への集中|写真34
独特の幻想的な佇まいを演出する、装飾的なディテールにも注目だ。華やかなビジューを一面に装飾したジャケットやパンツ、スパンコールを一面に配したシースルーのワンピースなど、光を受けて輝くディテールは、きらめく水面のように神秘的なムードを描き出した。