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パテック フィリップ初となるパイロット・スタイルのトラベルタイム・クロノグラフが登場。

パテック フィリップ初となるパイロット・スタイルのトラベルタイム・クロノグラフが登場。

パテック フィリップの新作、パイロット・トラベルタイム・クロノグラフ Ref.5924Gは、ブランド初となるフライバッククロノグラフを搭載したパイロットウォッチコレクションに加わるクロノグラフだ。

Patek Pilot Travel Time Chronograph watch
パテック フィリップスーパーコピー 代引き優良サイト直径42mm、厚み13.05mm、30m防水のホワイトゴールド製ケースに、サンバーストブルーグレーと、ミリタリーテイストのラッカー仕上げのカーキグリーンの2種類のダイヤルバリエーションが展開され、それぞれダイヤルカラーにマッチしたカーフレザーストラップを装着。また、いずれも夜光を塗布したゴールドのアプライドインデックスを採用している。

Patek Pilot Travel Time Chronograph watch
 ケースの内部に収められたCal.CH 28-520 C FUSは、60分積算計、スケルトンソード針が指すふたつのタイムゾーン、ローカルタイムゾーンを表示するデイ/ナイト表示を備えたフライバッククロノグラフムーブメントである。価格はそれぞれ1017万5000円(税込)だ。

Patek Pilot Travel Time Chronograph watch
我々の考え
審美面においても、大きな安心感を与えてくれるモデルだ。私の目には、初代のクロノグラフスタイルのプッシャーが、少しオーバーサイズで威圧的に映っていた。しかし、パテックが呼び起こそうとした1930年代のパイロットウォッチの美学にマッチしていたのだ。たとえ、そのスタイルがパテックのほかのラインナップからかなり外れているように見えたとしても、である。より伝統的なケースレイアウトとクロノグラフの搭載は、この時計が本来あるべき姿に立ち返ったように感じられる。

Patek Pilot Travel Time Chronograph watch
Patek Pilot Travel Time Chronograph watch
Patek Pilot Travel Time Chronograph watch
 私のいちばんの疑問は、新しいトラベルタイムの使い勝手だ。ノーチラスやアクアノートのトラベルタイム機能は、より繊細なプッシャーを通じて操作するが、新しいパイロット・トラベルタイム・クロノグラフのプッシュボタンは、少し大きいとはいえ、このブランドのカレンダーウォッチに見られるようなケースにはめ込まれた形状となっているからだ。

 トラベルタイムを設定するためにプッシュピンを取り出さなければならないのはゴメンだ。第2タイムゾーンの設定方法としてエレガントでもないし、スムーズな解決とは言えないからだ。ハンズオン記事では、そのあたりを確認してみたい。

基本情報
ブランド:パテックフィリップ(Patek Philippe)
モデル:パイロット・トラベルタイム・クロノグラフ(Pilot Travel Time Chronograph)
リファレンス:5924G

直径:42mm
厚み:13.05mm
ケース素材:WG
ダイヤルカラー:サンバーストブルーグレー、ラッカーカーキグリーン
インデックス:WG製アプライドマーカー
夜光:あり
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット:ダイヤルカラーに合わせたカーフレザーストラップ

Patek Pilot Travel Time Chronograph watch movement
ムーブメント情報
キャリバー:CH 28-520 C FUS
機能:時、分、秒表示、日付表示、デイ/ナイト表示、フライバッククロノグラフ(60分積算計)、トラベルタイム機能
直径:31mm
厚み:6.95mm
パワーリザーブ:最小45時間、最大55時間
巻き上げ方式:自動巻き
振動数:2万8800振動/時
石数:34
その他の仕様:サファイアクリスタルのシースルーバック

価格 & 発売時期
価格:1017万5000円(税込)
発売時期:発売中
限定モデル:通常生産モデル

カルティエは春の装いにぴったりな新色ダイヤルが登場。

カルティエは春の装いにぴったりな新色ダイヤルが登場。

カルティエは、サントス ドゥ カルティエの広範なラインナップに、いずれもステンレススティール、グリーンダイヤルの仕様のMMサイズのサントス ドゥ カルティエ(ノンデイト)とLMサイズのサントス ドゥ カルティエ(デイト表示あり)を追加した。また、このリリースにつじつまを合わせるかのようにして、昨年発売されたLMサイズのブルーダイヤルモデルにもMMサイズが追加された。

カルティエスーパーコピー 代引き専門店サントス ドゥ カルティエは、1978年当時のSS製ラグジュアリースポーツウォッチのトレンドに対して打ち出したメゾンの回答だった。近年、このスポーティウォッチジャンルの人気が非常に高まったことを背景に、カルティエが2018年にサントス ドゥ カルティエを再登場させたことは、市場から歓迎され受け入れられた。このカルティエの歴史的なモデルの洗練されたモダンな外観は、5年前の発売以来、ブルーダイヤル、ADLCコーティング、クロノグラフ、スケルトンダイヤル、ダイヤモンドセッティングされたバリエーションなど、数多くの改良が施されてきた。そして今回、ここにグリーンモデルが仲間入りしたのだ!

Cartier Santos Large Model
Antoine Pividori © Cartier

 この面々のスペックは、昨年に発売されたサントス ドゥ カルティエの現代モデルと同一だ。ケースサイズは、MMモデルが41.9mm(ラグからラグの縦幅)×35.1mm(側面からリューズまでの横幅)、LMモデルが47.5mm × 39.8mmだ。手首にしっくりと馴染む、人間工学に基づいたエレガントな曲線を描くフォルムが特徴と言える。ラグのラインはブレスレット、そしてリューズガードへと流れるような、柔らかな感触と呼応している。この時計にはシャープなエッジがなく、丸みを帯びていることに一種の矜持を持つスクウェアウォッチなのだ。

 これらのスティールモデルは、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げが織りなし、ベゼルは傷つきやすい厄介なポリッシュ仕上げだ。ブレスレットは、各リンクの両側に2つのネジがアクセントとして加えられ、“C”が重なるカルティエのロゴが刻印されたバタフライクラスプに向かって、わずかにテーパード(傾斜)している。この曲線のデザインは、ブレスレットをより一体的に見せる効果を生んでいる。この時計にはアリゲーターレザーのブレスレットも付属しており、カルティエ独自のクイックスイッチシステムによって簡単に交換することが可能だ。

 サントスということで、もちろんベゼル上に8本の露出したネジ、文字盤上のローマ数字やレイルウェイ ミニッツトラック、そしてカルティエのクラシックな剣型針、ファセットサファイアカボションをセットした7角形のリューズもそのままだ。新色のメタリックなグラジュエートグリーンのダイヤルは、すべての部品が薄い着色ラッカーでコーティングされているため、ダイヤル全面から輝きを放つ。それはまさに“ミッドナイトグリーン(またはブルー)”の深遠さとも表現できるだろう。

我々の考え
Santos de Cartier Medium Model
Antoine Pividori © Cartier

 私の好きなものの多くは、濃いメタリック(っぽい)グリーンだ:ペリエのボトル、クリスマスのクオリティー・ストリート(Quality Street)のチョコレート・ボンボンの詰め合わせボックスのグリーンの三角形、エメラルド、ハイダー・アッカーマンの2012春夏コレクションのLook.13のパンツ、高校時代の親友のミニクーパーなどだ。挙げるだけでも楽しくなるリストだ。そして今、私はこのサントスが、私の頭の中を占有する、非常に格調高いグリーンカラーの引き出しの収納物のひとつになることを望んでいる。

 カルティエファンである私でさえ、このブランドがグリーンダイヤルのトレンドに乗り遅れていることは認めざるを得ない。しかし、これはファッショナブルな遅刻とでも言おう。これがカルティエ流のシックなのだ! グリーンダイヤルの時計に対するニーズは、すぐにはなくならないと確信しているし、もし流行のダイヤルカラーを追い求めるのであれば、目まぐるしく変化するRTW(プレタポルテ)のファッションサイクルの一部に飛び込んだと仮定しよう。現時点で、私たちはグリーンダイヤルブームから少なくとも8シーズンは経過しているはずであり、つまり、結局は新しいトレンドの繰り返しということなのだ。

基本情報
ブランド:カルティエ
モデル:サントス ドゥ カルティエ

直径:41.9 × 35.1mm(MM)、47.5 × 39.8mm(LM)
厚み:8.83mm(MM)、9.38mm(LM)
ケース素材:ステンレススティール
ダイヤルカラー:グリーン、ブルー
インデックス:アプライドインデックス
夜光:あり(針、アワーマーカー)
防水性能:10気圧(約100m/300フィート)
ストラップ/ブレスレット:グリーンとブルーのダイヤルともに、クイックスイッチシステムを備えたスティール製ブレスレットが付属。グリーンダイヤルには、交換可能なスティール製フォールディングバックルを備えたグリーンのアリゲーターストラップが付属、ブルーダイヤルには、交換可能なスティール製フォールディングバックルを備えたブルーのアリゲーターストラップが付属。

ムーブメント情報
キャリバー:1847 MC
機能:時、分、秒(MM)。時、分、秒、デイト表示(LM)
直径:25.6mm
厚み:3.7mm
パワーリザーブ:40時間
巻き上げ方式:自動巻き
振動数:4Hz(2万8800振動/時)
石数:23石

価格&発売時期
価格:MM 102万9600円、LM 112万2000円(すべて税込予価)
発売時期:今夏予定
限定モデル:通常生産モデル

カルティエの最も大胆なサントス デュモン(それにラッカー装飾も復活)。

カルティエが3種のメタルケースを纏うサントス デュモン スケルトン ウォッチを発表。

ここ十数年、カルティエは注目を集めるスケルトンウォッチのリリースを恒例としている。それは2009年のサントス 100に始まり、今年に関しては、カルティエは3種類のメタルケースを使用したサントス デュモン スケルトン ウォッチを発表した。

スケルトン仕様のサントス デュモンの3モデルは、カルティエスーパーコピー代引き激安の新型ムーブメントであるCal.9629 MCを搭載している。212点の部品からなるマイクロローター式ムーブメントは、カルティエがラ・ショード・フォンの自社工場で2年かけて開発したとされる。

新しいサントス デュモン スケルトン ウォッチの目玉は、150本限定のYGモデルだ。ケースとベゼルには2022年のサントス デュモン限定モデルのようにブルーラッカー装飾が施されている。このほか、カルティエはPGとSS製のサントス デュモンも発表している。

 ムーブメントはともかく、スケルトン仕様のサントス デュモンはお馴染みの存在だ:ケースサイズは31mm、厚さ8mm(カルティエ用語では“ラージ”)、ベゼルにはネジが露出し、各モデルにはカルティエの定番であるブルーカボション付きのリューズとブルースティール針が使用されている。

Cartier Santos-dumont skeleton yellow gold 2023
ラッカーでドレスアップしたYGケース、シリアルナンバー入り150本限定のサントス デュモン。Maud Rémy Lonvis © Cartier

 カルティエのCal.9629 MCは、美しい仕上げが施された自動巻きムーブメントである。最も目立つのは8時位置のマイクロローターで、飛行家アルベルト・サントス=デュモン自身がデザインした軽量飛行機“ラ ドゥモワゼル(La Demoiselle)”を象っている(彼はルイ・カルティエと昵懇の仲であったため、カルティエは彼のためにサントス デュモン ウォッチをデザインした)。 小さなロマンを逃すまいと、この小さな飛行機は地球を飛び越えるのだ。

我々の考え
Cartier Santos-dumont skeleton watches
サントス デュモン SSモデルの拡大画像。Antoine Pividori © Cartier

 2009年以来、カルティエはムーブメントのスケルトン仕様をゼロから設計しており、それが今回のリリースに結実した。カルティエがサントス デュモンを2019年に素敵なエントリーレベルのクォーツウォッチとして再登場させただけであることを思い出して欲しい。

 それから4年後、私たちはスケルトン化されたマイクロローターのサントス デュモンを目にすることになる。私たちは皆、長い道のりを歩んできたわけだ。ラッカー装飾が施されたYGモデルは、その限定数から昨年のトリオのようにインターネット上の時計コミュニティを炎上させることはないだろうが、ブルーとゴールドの組み合わせは実に相性がいい(私はNBAインディアナ・ペイサーズの黄色と青のキットを着てニックスを苦しめるレジー・ミラーを見て育ったが、我がゴールデンステート、ノートルダム、ロサンゼルス・ラムズをはじめ多くのファンが肯首してくれることだろう)。確かに、地球を飛び回る小さな飛行機の模型(マイクロローター)はなくてもよかったかもしれないが、これがカルティエなのだ。歴史的な物語を現代のブランドに盛り込む場合、ときには失敗もする。

 カルティエはスケルトンウォッチを作るたびに、少しずつ変化している。キャリバーは、カルティエのアイコニックなケースシェイプにちょうど収まるような構造となっている。タンク アシメトリックはクロシュともタンク シノワーズとも異なり、2022年のマス ミステリユーズのようなものとも異なる。確かに、これは方程式なのだ。しかし、魔法は仕上げの中に潜むのである。

 ところで、今年のカルティエのスケルトンモデルは、本作だけではない。今年の複雑機構を積んだカルティエのスケルトンモデルには、ミニッツリピーター、フライングトゥールビヨン、永久カレンダーを搭載したポケットウォッチがある。しかも、サイズはわずか56mm。こんな美しいモダンな懐中時計を見ると、削ぎ落とされたサントス デュモンのよさがより一層引き立つようだ。

cartier skeleton pocket watch 2023
Antoine Pividori © Cartier

基本情報
ブランド:カルティエ
モデル:サントス デュモン

直径:43.5 ×31.4mm
厚み:8mm
ケース素材:YG × ブルーラッカーベゼル(限定モデル)、SS、PG
インデックス:ローマ数字
防水性能:日常生活防水
ストラップ/ブレスレット:ブルー&ダークブルーアリゲーター(YG)、ブルー&グレーアリゲーター(スティール)、ボルドー&ブラウンアリゲーター(PG)

Cartier Santos-dumont skeleton
キャリバー9629MCの分解図。Maud Rémy Lonvis © Cartier

ムーブメント情報
キャリバー:Cal.9629 MC
機能:スケルトン仕様
直径:23.2mm
厚み:4.4mm
パワーリザーブ:約44時間
振動数:2万5200振動/時
巻き上げ方式:自動巻き
その他の仕様:マイクロローターを含め部品点数212

価格&発売時期
価格:PG 587万4000円、YG 605万8800円、SS 451万4400円(すべて税込予価)
発売時期:今秋予定
限定モデル:YGモデルはシリアルナンバー入り150本限定、スティールとPGモデルは通常生産